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童夢 (OTOMO THE COMPLETE WORKS 8)

童夢 (OTOMO THE COMPLETE WORKS 8)

童夢 (OTOMO THE COMPLETE WORKS 8)

作家
大友克洋
出版社
講談社
発売日
2022-01-21
ISBN
9784065262634
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童夢 (OTOMO THE COMPLETE WORKS 8) / 感想・レビュー

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ねりわさび

全集のひとつとして上梓された大友克洋氏の完全版童夢。単行本として未公開だった各話表紙を収録し紙の質も良く、ラストは当時のメイキングよもやま話など収録されており読み応えあり。ビニールカバーのため捲るたびにキューキューと音が出ますがビジュアルはとても綺麗だと思います。気になる場合は面倒ですがカバーをはずして読むなど。とても面白い漫画でした。

2022/07/10

keroppi

単行本も持っているのに。愛蔵版も持っているのに。ブックオフでこの本を見つけてパラパラと見たら買わずにいれなくなった。だって、各回の扉絵は収録しているし、2色刷りページはあるし、大友克洋の解説はあるし。なんと言っても綺麗。私の持ってる単行本も愛蔵版も変色してきているから。それくらい、この漫画が好き。初めて読んだ時の衝撃は、忘れられないが、今読み返しても、ストーリー展開、緻密な描写、緊張感に引き込まれてしまう。やはり買ってよかった。ブックオフの500円オフクーポンも持っていたし。これ読むとこの全集欲しくなる。

2022/05/27

Vakira

大友克洋全集の第一回配本はこれ「ファイヤーボール」ではアトムを、「アキラ」では鉄人28号を、そしてこの作品は石ノ森章太郎さんの「さるとびエッちゃん」をオマージュ。主人公の少女がエッちゃん。物理的に接触せずに効く力。引力、磁力、そしてサイコネキス。そのサイコキネキスのSFサスペンスミステリー。もう映画を見ている様。ストーリー、コマ割り、キャラクターの全ての表現が素晴らしい。この完成度が次作の「アキラ」に繋がるのが窺い知れる。そして読者にしか判らないミステリー仕立て。そう、準主役の刑事は最後まで真相を判らない

2022/04/07

ホークス

大友克洋氏の1980〜81年の漫画。名作と言われる。今年刊行の全集版で再読。昔の記憶を超える衝撃だった。巨大な団地を舞台に、認知症気味の爺さんと、女子小学生が超能力で戦う。戦闘シーンの演出などは今の作品に敵わないだろうが、本作には模倣し難い強烈なリアル感がある。団地のウソっぽい清潔さと生活臭。そこに悪夢がドッと押し寄せる。アル中の父親と子供、障害のあるヨッちゃん、三浪生など多くの住人が巻き込まれる。警察や消防士も、異常過ぎる破壊や殺戮になす術もない。エスパーの爺さんが65歳というのもショック。あと5年か。

2022/03/10

空猫

再読。『AKIRA』の習作のような作品。舞台は'6-70年代。団地が近代生活が庶民の憧れだった時代。そこで変死、自殺が相次ぐ。事件の周りは日常が変わらず続いて。警察の捜査も始まるが事件は続く。あー子どもが…「無邪気な子どもが最も残酷」…だった。『AKIRA』は壮大すぎての迫力だったが、この作品は身近な所で起きるので共感しやすく、より恐ろしくあった。この話で『童夢』ってタイトルが憎い。傑作。

2023/03/28

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