あさきゆめみし 新装版(1) (講談社コミックスキス)
あさきゆめみし 新装版(1) (講談社コミックスキス) / 感想・レビュー
kei302
2024年の大河ドラマの主人公は紫式部。そういう訳でもないですが「心あてにそれかとぞ見る白露の光添へたる夕顔の花」で始まる曲を来年のコンクール候補曲で練習中。「寄りてこそそれかとも見めたそかれにほのぼの見つる花の夕顔」歌を贈られて歌で返す。奥ゆかしいのに行動は大胆です。「あさきゆめみし」毎回のパート練習中、年代を超えたメンバー共通の話題で盛り上がっています。右近が分からなかったけど、コミック読んだらすぐに判明。
2023/12/04
Yukiko Yosuke
大和和紀が描く源氏物語の世界は美しい。一夫多妻制で通い婚だったこの時代、女は自分の元へ男が通うのを待つだけ。愛情の移ろいがはっきりと分かる。決して報われることのない源氏の藤壺への一途な想いは分かるが、物の怪にまでなった六条御息所の狂おしい気持ちの方が心に響く。葵の上に見せる善良な夫の姿、慈愛に満ちた紫の上への庇護、六の君との情熱に満ちた逢瀬、同じ男が全然違う姿を見せるのだから、この時代、女として生きるのは辛かったろう。この巻は、六の君との関係が進むところまで。
2022/01/26
りんりん
長女が古文が苦手なので,興味を持ってほしくて購入。結果私が夢中で読むことに…。歌の意味を調べながら読んでいたら,短歌や漢詩にも興味が広がる。そしてあれよあれよという間に物語は進む。怒涛の展開。こりゃあ何百年も読み継がれるわなと納得。長女もあっという間に読んでしまったようなので続きを早く読まねば。
2024/02/19
kiki
夕顔が昔から好き。特に目立って何かに優れているわけでもなく、後ろ盾があるわけでもない。でも寄りかかることはなく結果的に不幸であろうと気にしない潔さが彼女にはあると思う。男にとって都合の良い女と言われることもあるけれど、彼女ならきっと「あなたに都合が良いならいい」と言うのだろうとも思っている。だいたい、その男が頭の中将と源氏の君という、頭一つ飛び出た男性なのだから誰にでも都合が良いわけではないのだ。源氏物語、好きな登場人物で性質が分かるのではないかと思うくらい、皆個性的で良い。何度読んでもワクワクする。
2023/04/24
Gaooo
また買ってしまった。処分したり、貸したまま返ってこなかったりしては買い直し。今度こそずっと手元に。時を経てもなお感動を与えてくれる絵の美しさ。心理描写の細やかさ。まさに不朽の名作
2022/02/20
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