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カエルの小指 a murder of crows (講談社文庫 み 63-3)

カエルの小指 a murder of crows (講談社文庫 み 63-3)

カエルの小指 a murder of crows (講談社文庫 み 63-3)

作家
道尾秀介
出版社
講談社
発売日
2022-02-15
ISBN
9784065264010
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カエルの小指 a murder of crows (講談社文庫 み 63-3) / 感想・レビュー

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ナルピーチ

このシリーズやっぱり面白い!「久しぶりに、派手なペテン仕掛けるぞ」前作から十数年の月日が流れ、実演販売士として人生を歩む“武沢竹夫”の前に現れた謎の少女“キョウ”。彼女が語ったとある事実にタケの心が動く時、この物語は一気に加速する!タケを筆頭に、前作に登場した主要メンバーも再集結。悪事のためではなく、己の正義のために仕掛ける一大ペテンの行末とは…。思いもよらぬ展開に最後まで興奮必至!前作同様、真相編に突入してからのネタばらしに頭の整理が追いつかない。こういう騙され方ならどれだけされても気持ちいい!

2022/07/03

イアン

★★★★★★★☆☆☆『カラスの親指』の続編となる道尾秀介の長編。詐欺から足を洗い実演販売士として生きる武沢は、実演中に絡んできた中学生・キョウの悲愴な境遇を知り憤る。詐欺師に騙され命を絶った母の敵を討ちたいと語るキョウのため、10数年振りにペテンを企てる武沢だったが…。相手も詐欺師なので当然騙し合いになるけれど、コンゲームと言うには少し相手の手強さが足りない気がした。上手く行き過ぎな感は否めないが、意外性と痛快さを重視した展開は伊坂幸太郎に通ずるものがある。まひろの偽名は前作のアレから取ったのねとニヤリ。

2022/02/24

ALATA

五人家族の中で、他の全員と円満な関係も、悪い関係もつくれてしまうのは誰か?熱血実演販売士・武沢の前に現れる謎の中学生。キョウの弟子入り志願に惑わされ、オタオタするところが等身大で人間臭い。かつての大掛かりなペテンに酔いしれて再び仲間と立ち上がるのは必然か。後半のコンゲーム、次々と出現する困難な状況を機転を利かせて乗り越えるところに爽快感を覚える。★4※いざ、相手のことを好きとなると冷めてしまう。カエル化現象、自己肯定感の低さが原因とか。年寄りにはあまり関係ないか・・・

2023/02/22

納間田 圭

前作アルバトロス作戦から10年経過。すっかり足を洗っていたプロ詐欺師のタケが…再びその禁を破りド派手なペテンを仕掛ける。近所のスーパーの屋上から…悪徳詐欺に騙され飛び降り自殺を計った母。残された小学生の一人娘は…復讐を誓い何故かタケを頼る。何かありそうで綿密に施されたプロット。タケもそうだったけど僕もだった…最初から一つだけずっと勘違いしているところあった。でもそれは…彼女にとって心地よかった。だから最後に「会ってもらいたい人がいます」と言った。そのどんでん返し…お見事。カラスからカエルへ…親指から小指へ

2022/07/27

mihya

満を持して。「カラスの親指」が面白かったので、その続編を読みたい。でも期待ほどじゃなかったら嫌だから読みたくないというジレンマの中、とうとう手をつけてしまった。読み始めたらあっという間に引き込まれた。「カラスの親指」ほどの驚きは無かったが、十分に期待に足る面白さだった。 人物が良い。道尾さん自身が「登場人物にまた会いたくなった」というのも納得。

2022/11/01

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