魔王 新装版 (講談社文庫 い 111-7)
魔王 新装版 (講談社文庫 い 111-7) / 感想・レビュー
里愛乍
新装版である。発出は2004年であるから20年前に近い。斯くいう自分も初読時から14,5年以上経つタイトルだが、何度読み返しても読み返しても〈過去〉の話にならない。常に〈現在〉もしくは近い〈未来〉。このまま100年経ってもそんな感想を抱く読者がいそうな気もする。犬養が、安藤の対決が、潤也の選択が、正しいとか正解とかは未だに分からない。ただクラレッタのスカートを直す判断が出来る人間でありたいとは思う。
2023/02/06
まこみん
再読。世の中の雰囲気や世論に惑わされる事なく、自分自身の感覚、判断力を持ってよく考える。今回は犬養よりマスターの方が不気味に感じた。死神の千葉さんがあんなに登場していたのね。
2024/08/25
ありす
考えろ考えろマクガイバー…ではなく自分。読むタイミングが悪かったのかな。難しくて読み進めるのが困難だった。特に前半の政治の話。腹話術とは結局一体何だったのか。それでも後半はいくらか理解しやすくスラスラと読むことができた。これは続きがある前提で書かれた作品なのかな。魔王やマスター、その他諸々の謎が残されたままな感じ。モダンタイムスも早めに読みたいと思う。
2023/05/23
葵@晴読雨読
“魔王”と“呼吸”の2話収録。なんだかこの時期に新装版が出た意味を考えてしまう。とても読みやすいんだけど、ただのエンタメ小説ではなかった。
2023/03/31
ケイジ
腹話術能力を使い、政治家に干渉しようとする主人公の安藤。ストーリーが思ったより不穏な雰囲気で良いです。ハマりました。続編へ。
2023/04/16
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