稲川怪談 昭和・平成・令和 長編集
稲川怪談 昭和・平成・令和 長編集 / 感想・レビュー
HANA
怪談噺と言えばこの人、という事で稲川淳二の怪談を十分に楽しめる一冊。全体が話し言葉で書かれており、読んでいるとあの独特の語り口が脳裏に蘇ってくる。最近の実話怪談ではあまり出番の無い幽霊が露骨に登場する話ばかりなので、どこか昭和的な懐かしさを感じる部分も数多し。八王子で有名な首無し地蔵と道了堂跡も登場するんだけど、ここで語られている話ってアレですよね、どう読んでも小泉八雲のパク…。そういう一種のおおらかさも昭和を感じる原因かなあ。とあれ夏に相応しい一冊を読んで、久しぶりに著者の話を聞いてみたくなりました。
2024/07/09
Kazitu
毎日、暑いですね。😁そんなときには、涼しくなるような本はいかがでしょうか。ちょっと悲しい話もあるけど。稲川さん、この季節には外せないですね。
2022/06/24
かおりんご
ホラー。これ、御大の過去の作品をまとめたもんなんですよ。途中から「〜ですよ。でね?〜でね、〜なわけなんだ」という、いわゆる稲川節が気になっちゃうんだな。だから、なかなか話が頭に入ってこないんですよ。話し言葉の弊害ってやつですよ。あと、あれだ。わーってなって、ぎゃーってなっちゃうんですよ。これも、気になっちゃうんだな。くわばら、くわばら。
2022/08/23
猪子
稲川淳二さんが話してるように書かれた文章がそのまま過ぎてちょっと笑ってしまう。文字起こしじゃないのに、擬音とか台詞の脳内再生余裕すぎる。でも、物語に引き込まれるんだな。場面を想像してゾッとしたのは『消えた家族』。
2023/05/07
猫愚者
本筋からは外れるが、これを読まなかったら谷川岳遺体宙吊り事件について調べることもなかっただろうし動画もあって今のコンプラではとても放送出来ない壮絶な現場だった。実際の事件に関連する怪談は怖いな~怖いな~。
2024/06/23
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