センゴク権兵衛(27) (ヤングマガジンKC)
センゴク権兵衛(27) (ヤングマガジンKC) / 感想・レビュー
だまし売りNo
仙石秀久は関ヶ原の合戦では東軍に属した。三国一の臆病者と笑われた秀久が味方することは家康にとって自信を持てるものであった。強大な敵に逃げ出した過去を持つ秀久が味方をするということは、家康を強いと認識しているためである。石田三成が憎いという理由で東軍に属する武将よりも心強いだろう。当初想定していた敵は石田三成であったが、毛利輝元ら大老や奉行の多くが西軍になり、豊臣家の正統性は西軍にあった。
2022/07/10
如水
約18年、僕のライフワークが終わってしまった…が週刊誌連載終了した時の感想。改めて最終巻を手に取って読んでみる。うん、長かった😆連載当初は『自分の知ってる戦国時代』が悉く覆り(無知だったのも有りますが)、それが楽しみだった…と言うのも有りましたが。最終巻は太閤没前から。と言う事は戦国大名を二つに分けた関ケ原が関係してきますね。大義は強い方=どちらにかけるか?が焦点になって来ますが、権兵衛は至極簡単な回答を。いや~達観されましたね、ゴンべ。戦国時代を生き抜いた集大成がこの巻にある!!と言って良いかと👍
2022/05/18
hoco
とうとう完結しました。感無量。信長に拾われて、秀吉の寄騎になり、金ヶ崎の退き口、三方原の戦いなどなどありまして、この第4部で戸次川の戦いによる大失敗とそこからの復活が描かれました。権兵衛すごい。北条氏から家康に渡された大名の本懐、愚者が生き残る術を体得している仙石はそれを知り、秀忠に伝えます。「縁」という言葉が重いです。お蝶ともお藤とも縁なのですよね。宮下さんのあとがきがまた素晴らしくて、長い年月をかけて宮下さんが追求してきたものだからこそ、ここまでの感動があるのだと思います。
2022/06/09
マサキチ黒
まさかの大往生。長期に渡る連載、ご苦労様でした。最後が駆け足になってしまった感があるけれど太閤記でもあるならばコレでよし。最初から読み直そうかと思ってしまう所が怖い。藤堂高虎公が男前過ぎる。よかった。
2022/07/22
なさたなだ・ざざす
△ 作品の後片付けのような感じで秀吉死後、従軍した秀忠と真田の戦い、関ケ原と駆け足で描かれ、仙石の臨終を以て完結となる。 作中で仙石も語っていたが秀吉の直下で活動していた頃が作品的にも黄金期に感じた。持ち味であった独自解釈も3部の頃からはすっかり影を潜めてしまったが、その後半も複数の史料から史実に細かく触れていく内容に加え建物等の作画も手抜きが感じられず、フィクションに寄りすぎない歴史題材の漫画としては本当に高水準の作品だったと思います。
2022/07/24
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