短篇七芒星
短篇七芒星 / 感想・レビュー
keroppi
一作ずつ文字のフォントが違うようにそれぞれに光る七つの短編。連続足切り殺人の謎を解く探偵だったり、飛び降り自殺の亡霊が出るマンションだったり、石に取り憑かれた少年だったり。奇妙な設定なのだが、軽快な文章と展開に妙な快感を覚える。頭の中に想像したことは、新しい世界を創造するのかもねと思ってしまう。
2022/08/13
ででんでん
胸熱だったり、ただただ酷かったり、切なかったり、怖かったり…。私の好きなマイジョーだった。「淵の王」のような作品、また読みたいなあ、舞城さん。五芒星も、まだ読んではいないけど。
2023/01/23
くさてる
やっぱ舞城王太郎は唯一無二の存在だな!と思いました。ファンタジーとか奇想とか、奇妙な味とかジャンル分けを飛び越えて、こんな話が存在できるんだもの。で、このクレイジーな物語に、必ずフックのようなものがある。読者である私を突き放さず差し出され、読んでいると自然とつかんでいるようなもの。それがあるから舞城はわたしにとり凡百の不条理作家と一線を画す存在なのだと感じました。どれも好きだけど、やっぱり「縁起」かな。これぞ小説でないと味わえない愉悦です。
2023/01/04
ほたる
「落下」こういうミステリ展開好き。「雷撃」石に感情移入をした男の子と同級生の女の子のやり取りが最高すぎる青春だった。「春嵐」「嘔吐物を撒き散らして私が兄の彼女さんにうっすら痴漢したってだけの夕方の河川敷にならないで欲しい。」に爆笑した。「縁起」も笑えた。文章が予想の斜め上のほうからぶん殴ってくる感じが良かったです。初の舞城王太郎作品です。
2023/06/17
ちょこ
舞城王太郎の本読むといつも思うのだが文章は難しくなくむしろ読みやすいよう平易な感じなのに書いてあることはぐっと複雑なんだよね。文章のグルーブ感がたまらなく好き。何をどうしたらこういう物語が出てくるのだろう。いつも同じ感想になってあれだがやっぱりそれこそが舞城王太郎のすごさであり唯一無二なとこだと思うんだよ。
2022/10/28
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