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月灯館殺人事件 (星海社FICTIONS)

月灯館殺人事件 (星海社FICTIONS)

月灯館殺人事件 (星海社FICTIONS)

作家
北山猛邦
出版社
講談社
発売日
2022-06-29
ISBN
9784065280799
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月灯館殺人事件 (星海社FICTIONS) / 感想・レビュー

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青乃108号

7人の探偵小説作家が執筆の為、ひとも通わぬ雪深い古い館でひと冬過ごす、そこが月灯館。導入部から引き込まれ、ゾクゾクしながら夜のふけるのもわすれて読みふける。そこで始まる連続殺人、しかも密室。いいなあ、ワクワクするなあ。個性的なキャラ造形の面々が次々と殺されて。やがて少しずつ明かされていく密室殺人のトリック。真犯人は。動機は。クライマックスのカタストロフ。そして最後の一行。巨大な【?】マークが俺の頭上から突然降ってきて俺は押し潰されて身動きも出来ない。

2023/03/03

麦ちゃんの下僕

読メ登録350冊目。帯に「驚愕のラストの一文に刮目せよ!!」とあるからには、その“ラストの一文”を当ててやる!と意気込んでいくつか予想を立てながら読み進め…実際にその内の1つが正解でした(笑) 一方、事件の真犯人に関しても、◯◯◯◯であるという点も含めて正解でした(笑) ですが…まさかその2つが並立するとは!? 僕もそこまでは考えられなかったですね…完敗です!それにしても…自らの著作まで持ち出して展開する“本格ミステリ”(←その作家や読者を含む)への大胆な批判と挑戦にも驚愕…ミステリーファン必読の書です!

2022/09/30

nobby

こういうの大好き♬ありふれたクローズド・サークルに密室な連続殺人を名探偵が事件を解決する結末なんてモノでは全然無い!物理ロジック巧者作家ならではの図満載でのトリックは圧倒的だが、自署も巻き込んでの見立てとはこじつけ感が半端ない(笑)終盤まで密室にする必要性をのらりくらり探った上で独白される理由は皮肉というか自虐なのか…そんなメタを存分に楽しんだ所で目にするラスト一行で突如訪れる混沌!?そんな浅はか…を消去して驚愕まさか!!が有り得るか必死で確認した結果、あんたもか!そっちか!と思わず叫んだ検証は無事完了!

2022/12/30

しんたろー

北山猛邦さん初読み。雪に閉ざされた館での連続密室殺人…本格物の王道でありながら、その本格物に対する考察や皮肉も交えてグイグイ読ませる。密室を構成する物理トリックに古典と現代を融合させる工夫が見られるし、叙述トリックも効果的に使われていて大いに驚かされた。本格物に不可欠な 図解が随所に挿入されているのも楽しくて嬉しい。賛否両論あるみたいだが、本格ミステリが好きなら是非とも読むべき面白い作品だと思う。10代~20代に夢中になったアガサ・クリスティ、エラリー・クィーン、江戸川乱歩、横溝正史らを再読したくなった。

2023/08/17

ちょろこ

可能か⁇の一冊。一気に読まされた雪に閉ざされた館での王道連続殺人ミステリ。生首晒しだのかなり残虐非道なやり口。でも陰鬱な雰囲気にがっつりとのまれるし、次なる犠牲者は⁇とドキドキは止まることを知らない。この密室は果たして可能か⁇必死に想像力、フル稼働。終わりに近づくに連れてなんだか祭りの後のような寂しさを感じながら迎えたラスト!まるでいきなりのナイフ投げつけ感。思わず後ろでんぐり返しをしたくなった。これは可能か⁇可能だったのか⁇すぐさまポイントをおさらい。どうやらなんとか可能らしい。うまいことやるもんだ。

2022/08/28

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