積み木シンドローム The cream of the notes 11 (講談社文庫 も 28-83)
積み木シンドローム The cream of the notes 11 (講談社文庫 も 28-83) / 感想・レビュー
レモングラス
タイトルが「ツ」で始まるエッセイシリーズの第11作。毎年年末に文庫書き下ろしで発行で重版になっているから続いている、と本文に。やっぱり面白い。「ストレス解消のため、というが、そもそもストレスを何故溜める?」「どうしようもないときに、『どうしよう』と言っても遅い」「約束が守れない人は、自分のことを過大評価している」「人は好きなもの、許容できるものになる。許容できなければ拒絶するしかない」「完璧ではないものが長生きする理由は何か?不合理を抱える生き方とは」好きなのが多すぎて書ききれない。まえがきも好き。
2023/02/13
shio
毎年12月に出る100篇のショートエッセイシリーズ。「寸暇を惜しまず働いた」という誤用など、言葉の考察や「ドラえもんの何が凄いって、あれが猫型だということである」など読みやすいもの、社会情勢や抽象的で考えさせれるテーマも。作者の近況では執筆をかなり抑えて「職業無職」と答えながらも、使い切れない印税に悩むとか😳いろんなジャンルのエッセイが織り交ぜられて、「どのジャンルに人気があるか」というテーマまである。私も「カバーが可愛いから」買ったグループです。年内に読み終えるつもりが思った以上のボリュームでした💦
2023/01/05
Tenouji
森博嗣のエッセイをたまに読む、読みたくなる。しかし、いつも見開き1ページに収められてる。これぐらいのエッセイを、一週間に一本書けるといいなと思う。
2023/04/30
assam2005
私とは違う発想と思考。「あ、そう考えれば良かったのか」と、私が見つけられていなかった考えを提示してくれる。今回は「自分との戦いって何なの?」。戦わないといけないという先入観にとらわれ、単に興味を持つ、その過程を楽しむことを放棄している。楽しみながらの探究。「そういった知的モチベーションを持っていれば、勝つことも戦うことも全然いらない生き方ができるのに。」という森先生。いつの間に「戦う」という意識を植え付けてしまっていたのか。戦うこと自体が楽しい人はそれでいいが、苦しいのならその先入観を疑った方がいい。
2023/02/11
ひろ
シリーズ11作目。良くも悪くも過去10冊、トータル1000ものエッセィを読んできたわけで、変わらずの森博嗣的な文章に浸るような読書時間。色々な分野の内容を綴っているものの、ひとつテーマになっていたのは、日本という集団のゆるさ、かと思った。社会への問題提起しかり、国語的な言葉遊びしかり。ゆるさは遊びがある、とも言えるので、良いも悪いも捉えかた次第ではあるけれども。どこまでシリーズが続くかはわからないけど、今後も刊行ペースに合わせて読み続けていきたい。
2023/08/27
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