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誘拐屋のエチケット (講談社文庫)

誘拐屋のエチケット (講談社文庫)

誘拐屋のエチケット (講談社文庫)

作家
横関大
出版社
講談社
発売日
2022-09-15
ISBN
9784065293195
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誘拐屋のエチケット (講談社文庫) / 感想・レビュー

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いこ

わく・わく。どき・どき。なんて楽しいんだ!本を開いたら最後!頁を繰る手が止まらない。間違いなく「夜更かし本」。うっかりしたら「徹夜本」になるだろう。主人公は「誘拐屋」田村健一。通称タムケン。クールで無口で一匹狼。狙った獲物は一発で仕留める。(誘拐)業界第二位の男。伊坂作品の「黒澤」みたいな雰囲気。ある日、仕事を回してくる組織から、変わった新人の指導を押し付けられる。その新人「根本」は涙もろい人情家。誘拐した相手が可哀想だと泣きだしてしまう。だけど、この根本の本当の姿は…。衝撃!ラストで物語がひっくり返る!

2023/01/16

Ikutan

誰にも知られることなく対象者を誘拐し、依頼人に引き渡す。暴力団や政治家、更には警察からの依頼で、犯罪である誘拐が、裏社会ではビジネスとして成り立っているという。そんな誘拐屋のお話。横関さんですから、今回もぶっちぎりのキャラ。クールなベテラン誘拐屋の田村と世話好きで涙もろい新人の根本。根本と組むことでなぜか、誘拐した人物の人生相談に乗り、トラブルに巻き込まれる田村。一つ一つのエピソードも楽しいけれど、最終話でパズルのように繋がって、意外な大逆転が。感動的な大団円のラストに泣けた~。そっか、神様は休暇中(笑)

2023/05/20

10$の恋

お見事!と拍手を送るラスト。7話の連作、クールなのにお節介で世話焼き「誘拐屋」の"田村"と、人情家でスカタンの見習い助手"根本"が 次々にトラブルを解決しちゃう。せっかく拉致したターゲット、誘拐依頼主に引き渡せば済むことなのに、首を突っ込むんだよなぁ。ご都合主義の展開はウエハースを噛じるようにサクサク進み、(アハ、良かったね)と笑える。ところがこれ全部が、過去に起きた大事故の精算に繋がっていく。スカタン"根本"の正体判明と、被害者の深い恨みが一気に溶けるエピローグ、心地よくエンタメを楽しませてもらったよ。

2022/10/30

カブ

クールなやり手の誘拐屋、田村と涙脆い見習いの根本のコンビが関わる7件の誘拐。最後まで読むと...。極悪非道な犯罪の誘拐がビジネスで浪花節的。最後まで読んでスッキリ。

2022/11/08

keiトモニ

楽しく読めた。タムケンこと田村健は誘拐屋。基本単独行動主義なのに組織から新人研修もどき相棒根本翼と組まされる。この相棒のキャラが誘拐屋に相応しからず涙もろい。そのコンビが醸す雰囲気が“疫病神”に似ていて楽しい。で、1章「女の話は信用しない」は、36歳の女優が30歳の男優を誘惑 週刊誌にばれたが男が仕組んだと知り復讐をするが…。3章「ボランティアなどやらない」は大手菓子メーカー就職4年の友江里奈が、パワハラ上司に対抗防衛したいと、女性向パーソナルジムの臨時指導者タムケンに個別指導依頼。パワハラ上司、実は…。

2023/05/05

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