40歳からは自由に生きる 生物学的に人生を考察する (講談社現代新書)
40歳からは自由に生きる 生物学的に人生を考察する (講談社現代新書) / 感想・レビュー
タツヤ
38歳がヒトの生物としての寿命らしい。だから著者は残りの人生は自由に生きたらいいということになる、 人生だけでなく、遺伝子や脳の働きなど、話題は多岐にわたる。
2023/07/09
テツ
自らの生命を維持し遺伝情報を伝えていくというサイクルの消耗品として考えたら、ヒトの寿命なんて38くらいだそうな。そこから先はおまけのようなもの。だから40を過ぎたら好き勝手に自由に生きようぜというお話。とても好きです。繁殖可能年齢に関わらず、ヒトという存在にとってもはや種の繁栄などということは重要なテーマになっていない。なのにそのために創り上げられたシステムに縛られ苦しめられるなんて本当に無駄だよな。最期に向かう僅かな時間はもっと自由に。
2023/03/26
ひと
遺伝子のメチル化度合いから推計される人間の自然寿命(生物学的寿命)は38歳とのこと。なので、ほぼ40歳以降は生物学的にはおまけの寿命だからもっと自由に生きようよという主張。ただ好き勝手にすべきというよりは、進化のためにも社会的にも多様性の重要さの訴えと理解しました。社会規範に縛られずに自分独自の規範に基づいて生活し、たまにハメを外してエクスタシーを味わいましょう。進化論はダーウィンの自然淘汰説で出来上がっているものと思っていましたが、ファーブルやメンデルの主張、構造主義進化論等、まだ発展途上なんですね。
2024/09/07
Yutaka Matsuzawa
自然環境におかれた生物の寿命を自然寿命といい、ヒトは40歳ぐらいらしい。それを遥かに超えている現在、40歳以降の人生はおまけと考え自由に生きようという本。でも食っていかなければいけないし、身を破滅させない為にあえて自分に規範を作るのがなるほどと思った。生物学の事象も沢山載っていて、私は遺伝子の変異だけでは種を超える大進化は起きないという、構造的進化論が面白かった。自由に生きるには、今までの常識を疑い、自分で良く考え、今を楽に生きる為に行動する。そこがキモ。
2022/10/21
ネコ虎
人間の進化の歴史、進化論論争から「生命の本質」まで、生物の様々な考察は大変勉強になり、とても面白い。しかし、それを人生になぞらえて、人類の自然寿命が38歳だから40歳からは自由に生きるべきというのは飛躍し過ぎ。60歳からならまあいいが。地球温暖化批判や健康診断不要論など大いに賛成だが、社会問題特に経済に関しては素人並み、新聞記事程度の知識しかないのはいただけない。もっと勉強してから意見を書かないと。
2022/11/01
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