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霊獣紀 蛟龍の書(下) (講談社文庫 し 120-4)

霊獣紀 蛟龍の書(下) (講談社文庫 し 120-4)

霊獣紀 蛟龍の書(下) (講談社文庫 し 120-4)

作家
篠原悠希
出版社
講談社
発売日
2023-02-15
ISBN
9784065298251
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霊獣紀 蛟龍の書(下) (講談社文庫 し 120-4) / 感想・レビュー

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よっち

大秦天王に即位し、諸族の相和する世界を目指して、華北の統一に邁進する苻堅。霊獣・翠鱗は文玉が聖王の道を進むのを見守ることを決意する下巻。光暈をまとう苻堅の聖徳を信じて守護していたものの、卑族の慕容垂など、他にも光に包まれた人物が現れて動揺する翠鱗。光暈は聖王のしるしではないのか、そして宰相王猛の死から翳りが見え始める苻堅の統治。物語としては歴史上のifがあるわけではないので、その後は史実通りの展開でしたけど、自らを律して強く正しくあり続けなければ天命に見放されてしまう難しさを痛感させられる結末でしたね…。

2023/02/15

kagetrasama-aoi(葵・橘)

「霊獣紀 蛟龍の書」下巻。翠麟と符堅との関係が某泰麒と驍宗さまを彷彿させられました。まあ、翠麟の性格設定がかなり可愛らしいので、あそこまでの愛惜の思いは湧きませんでしたが。五胡の一つである氐族出身の符堅が掲げた理想に翠麟は聖王のしるしを見たんでしょうね。五胡十六国の時代、地名も国名も人物名も沢山で関係を把握するのが大変だったけど、混沌とする時代を生き抜いた符堅に、そして符堅をひたすら護ろうとする翠麟に好感を覚えました。面白かったです。

2023/11/22

りー

第一部と同じで、後半は失速。…と思ったけれど、これはわざとなのかも?読みながら霊獣の感覚で人間を見るという不思議な感覚になる。それは、親類縁者が無く基本的に個であり、遥かに長い寿命を持つ生き物の視点。華北統一を成し遂げながら短命に終わった大秦。綻び始めたのはどこなのだろう。人間は一族を越えて共和社会を実現できるのか。これって、現代も同じだよなぁと思いながら読了。さて、第3部では何が描かれるのだろう。最後まで読み終えたときに自分の視座が変わっていると良いな。

2023/02/19

うめきち

後半の苻堅にはガッカリだった。翠鱗が懸命に苻堅を守ろうとしていただけに二人の絆はそこまでではなかったのかなと思ってしまった。一角がでてくると読んでいて安心した。

2023/10/06

あずとも

苻堅が即位したあとの話。西王母に会わずに苻堅を聖王と信じ他にも光に包まれた人物が現れたりと時に迷いつつ悩みつつも苻堅を守ろうとした翠鱗が健気。多民族国家を治める難しいさがよく分かる。そして次は誰だろうか。

2023/02/26

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