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老害の人

老害の人

老害の人

作家
内館牧子
出版社
講談社
発売日
2022-10-17
ISBN
9784065299241
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老害の人 / 感想・レビュー

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W-G

自分もすぐにそうなるだろうから予習しておこうと『老害』のワードに惹かれて購入。軽妙な文章と明代の心情描写が楽しく、スルスルと読み進めた。完全アウトな害悪行為は福太郎の取引先へのマウント行為くらいで、その他はまだかわいいものといえる。なんだったら若い人でもやりそうなことばかり。高杉良の経済小説に登場するような悪党は出てこない。作者から老人たちへの温かい視線とほのぼの感に満ちている…と思えるのは自分が親と同居していないからで、明代と同じような経験を持つ女性読者にとっては共感と辟易の嵐なのかもしれない。

2023/10/25

starbro

内館 牧子、2作目です。正にオッペケペーな老害小説でした。私は、将来老害にならないよう気を付けたいと思いますが、老害五重奏が、何故若鮎なのかは、理解不能です(笑) https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000370833

2022/11/15

R

まさに老害と絵にかいたような惨劇と悲喜こもごもの中、老害がどうしてそうなったかという部分にも目を向けつつも、常に中心にある老害の人の生き方と考え方が、だんだん可愛らしいではないが、理解できてしまいそうになる物語だった。老害という名前がついてしまっただけで、迷惑な人というのは老人性に限らず資質や、立場で発生してしまうんじゃとも思えるところがよくて、誰しも当たり前に欠点があり、年食ったからって治るはずもなければ、収まりもしないという人生賛歌だったと思う。

2023/04/12

いつでも母さん

長生きのツケがここにもあった。これは今に始まったことでは無いけれど、今はハッキリ口に出来る社会になったのだなぁ。いつかそんな存在になってしまうと思ったらゾッとする。だからといって若者たちに阿るばかりの老後は勘弁。4章あたりまでは、あぁ‥いるなぁと。この老害クインテットの皆さん恵まれているよなぁって正直なところ。それは内館作品に共通している印象がある。とことん最悪じゃないからまだ救われるっていうか、サラッと読めちゃう。昔は「あんなオバサンにはなりたくない!」はずが今、どっぷり通り越して私の明日はどうなの。

2022/12/13

とろとろ

双六やカルタの製作販売会社の前社長が主人公。娘婿に社長を譲ってからも現役に固執して出勤して手柄話をくり返す。その主人公が同じ境遇で煙たがられている老人仲間を集めて老人専用の「サロン」なるものを初める。これが大当たりするという話なんだが…。前半は老害の話がそれこそ延々と続くのでうんざり。後半サロンがうまく回り出すと、その効果もあってかサロンに集まる老人達の話に移っていったので、それはそこそこ最後に読める話にはなったのだけれど…、主人公が最後に客観的な意見を言うのだが、これがなんか変だったなぁ。それ言うか?。

2023/05/30

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