装幀百花 菊地信義のデザイン (講談社文芸文庫 き-L 1)
装幀百花 菊地信義のデザイン (講談社文芸文庫 き-L 1) / 感想・レビュー
あや
睡眠障害気味の私。夏の間は眠りが浅かった。涼しくなるとともに熟睡できるようになったけれど早く目覚めるようになった。今朝4時に起きて読んでいた本。90年代講談社文芸文庫はまだバブルの残り香があったし出版文化も今ほど衰退しておらず記憶が確かなら月4冊新刊が出ていた。講談社文芸文庫というレーベルが好き過ぎて短歌に詠んだこともある。「文芸の文庫を常時満たしおる大学前の本屋を愛す」という歌で日経歌壇の岡井隆さんの選歌欄で1席を取ったことがある。その書店も今はもうない。所持している書籍多数。年譜も写真入りで絢爛豪華。
2023/10/26
チェアー
装幀とはなんだろう。 ある人にとっては手に取るきっかけ。ジャケ買い。 ある人にとっては内容を想像されるもの。先触れ。 ある人にとっては宇宙。作品そのもの。 花はそれぞれに美しい。美しさは見る人によって違う。好き嫌いも違う。同じ「美しい」もまったく違う美しさを孕んでいる。装幀もそういうものなのかもしれない。当たり前か。
2023/02/08
東京湾
創刊から35年、講談社文芸文庫の装丁を一貫して手がけた菊地氏の仕事を集成。タイトルと著者名のみというシンプルなデザインに込められた"余白"への想いが、氏の言葉とデザインから伝わって来る。何よりこの文庫自体が装丁集として美しい本になっていた。
2022/12/24
kaz
多数を並べるとかえってわかりにくくなる気もするが、一つ一つを見ると、確かに装幀にインパクトを感じる。図書館の内容紹介は『装幀デザインの革新者・菊地信義がライフワークとして手がけた35年間の講談社文芸文庫より121点を精選した決定版作品集。文字デザインの豊饒なる可能性を解きあかす』。
2023/01/14
CHACK
わたしが初めて装幀(ブックデザイン)を気に留めたのが、島田雅彦さんの『優しいサヨクのための嬉遊曲』だった。タイトル文字を斜めに配したデザインで、おもしろいなと装幀者のお名前を確認すると「菊地信義」とあった。それ以来、書店で表紙・背表紙の文字配列や、アルファベットで作家名を入れた物などで菊池さんのデザインかなと手に取って見るようになった。当時は菊池さんと平野甲賀さんのブックデザインが、とても際立っていたように思い出される。映画「つつんで、ひらいて」をまた観よう。
2022/12/15
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