まりも日記 (講談社文庫 ま 62-11)
まりも日記 (講談社文庫 ま 62-11) / 感想・レビュー
アッシュ姉
真梨さんと愛猫ちゃんのエッセイで癒されようと思ったら、そちらは『おひとり様作家、いよいよ猫を飼う』の方だった。こちら『まりも日記』は猫好きでも楽しめるネコミス。動物目線の語りは苦手だけど、真梨さんだと違和感なくて面白い。それにしても表紙のまりもちゃんの可愛さったら悶絶!やっぱりブリショーが一番好き!
2024/10/18
yukaring
猫に人生を狂わされた人々の顛末と猫たちの猫(にゃん)生が描かれる不思議な物語。面白いけど帯の「戦慄のネコミス!」とは少し言いすぎな気が・・・。46歳、年収200万以下の貧乏な女性がブリティッシュショートヘアの"まりもさん"に一目惚れをして彼女を手に入れた時から女性とまりもさんは数奇な運命を辿っていく。他にも猫に救われた人、猫のために殺された人と様々な人々が猫に人生を翻弄されるが、猫たちもそんな人々を横目にしっかりふてぶてしく生き抜いていく。グレーでもふもふ、ゴールドの眼のまりもさんに少し会ってみたい。
2023/07/05
kei302
角田さんのトトと比べるのもあれですが、まりもさん、独特のオーラがあります。お金のかかるオンナ まりも! 借金しながら猫を飼う、さらに、多頭飼いに発展! ニャンゲル係数200%小説。ヒサンです。
2023/11/12
まこみん
真梨さんの猫ミステリー。私は猫を飼った事はないが、作中にペットを飼う人間には2種類いて、ペットに人生を乗っ取られ奴隷と化す人と、ペットを簡単に捨てる無慈悲な悪人、との事。飼える状況じゃないのに衝動で飼ってしまった売れない女性作家、由樹マリコの人生も。11年の時を経て同じ状況に陥ったとは。他にも話が後から繋がっていて判明する事も。人間が沢山亡くなってしまったが、誇り高い灰猫姉妹は今も保護猫カフェで元気そう。
2024/11/14
mayu
表紙の猫と似ているグレーの猫、まりもとモナミという二匹と共に真梨さんは暮らしている様で作中にも同じ名前の猫が出てくる。事故物件や間に挟まれる猫目線、猫と出会い翻弄されていく作家の話が描かれていて、フィクションだけどノンフィクションの部分もありつつな不思議な塩梅の作品だった。いつもよりも嫌な感じは薄めだけど、突飛に人が死ぬ様子はなんとも真梨さんらしい一冊だった。
2023/06/20
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