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星に仄めかされて (講談社文庫 た 74-6)

星に仄めかされて (講談社文庫 た 74-6)

星に仄めかされて (講談社文庫 た 74-6)

作家
多和田葉子
出版社
講談社
発売日
2023-05-16
ISBN
9784065318003
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星に仄めかされて (講談社文庫 た 74-6) / 感想・レビュー

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piro

3部作の2作目。言葉が重要なキーとなる一作。言葉を発しないsusanooが滞在するコペンハーゲンの病院に集まってくる面々。其々の登場人物視点で語られる各章で彼らの背景が少しずつ明らかになると共に、関わる人々への微妙な思いも綴られます。ただこの物語がどこへ向かっていくのかは読み終えても想像が付かない。そしてhirukoの発する言葉がロボットの様で、彼女の背景や感情が全くと言ってよい程掴めない所にモヤモヤとした思いが残ります。言葉遊びではぐらかされている様。この点、3作目で明らかになるのか気になる所。

2024/09/08

niisun

3部作1作目『地球にちりばめられて』では多言語飛び交う会話劇を楽しめましたが、2作目の本作は少し趣が異なりました。会話劇ではありましが、言語の話は薄まり、登場人物たちのアイデンティティに焦点が当てられているように感じました。新たに登場したムンンとヴィタは、病院の地下で何らかの支援を得て住み込みで働く存在。ピュアで不可侵な存在として描かれている。ヴィタはヴィータ(生命、人生)、ムンンはムーン(月、優しさ)の象徴だろうか。彼らこそが、世俗にまみれた登場人物たちに進むべき道を示す水先案内人の様に感じられた。

2023/09/27

プロミネンス

言語をめぐる三部作の第二弾。1弾よりも面白かった。特に後半の心理戦は夢中でした。。そして相変わらず、絶妙なキャラクター性がとても心地良い。3弾はついに失われた国日本への旅。好みなので3部作とは言わずにずっと続いて欲しい。

2024/01/25

真琴

同じ母語を持つ男性と出会ったものの、彼は失語症に陥っていた。治療のため入院した病院へ、仲間は様々な方法で国境を越え集結する。鋭利な悪意を持った言葉は、思考を操り掻き乱すこともできる。でも、それにより思考の奥底にある感情を引き出すきっかけにもなるが、そんな無意識に葬った記憶を表面化する必要はあるのか?作品の本質とはずれるけれど、そんなことが頭に浮かんだ。言葉にするという行為は意外に力を要するものかもしれない。分断を超え、彼らの旅はどこに行き着くのか?最終巻を早く読みたい。

2024/01/08

yuui

今回もめっちゃ面白かった! ほんと多和田さん言葉の天才やな! 途中でそことそことそこ繋がるんとかほんのちょだけミステリ要素?あったり、いぶし銀でなんかどことなく影のある孤独そうなSusanooが嫌なやつやったりと思えば最後はみんなでお手手繋いでるんるんるんみたいな🤭 さぁ次はみんなで失われた国を目指しての船の旅かな🛳️ どんな結末が待っとるんかな📚

2024/08/20

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