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黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ(4) (モーニングKC)

黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ(4) (モーニングKC)

黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ(4) (モーニングKC)

作家
藤田和日郎
出版社
講談社
発売日
2023-06-22
ISBN
9784065320167
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黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ(4) (モーニングKC) / 感想・レビュー

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眠る山猫屋

エルシィの覚醒、ようやく彼女の瞳に意志の光が灯る。そしてマリーもまた“不遇で可哀想な女”から、“怪物”であるという自覚に至る。更なる暴走と紙一重ながら、自身の足で世界へ向かい合う決意を試されるふたり。

2023/06/24

ホシナーたかはし

カバーイラストが格好いいようで不気味な四巻。ようやく藤田節が爆裂(さく裂ではちょっと足りない)したように思えましたが、一巻からずっとアクセル全開だったと読み返して気が付きました。今のネット小説で挙げられる舞踏会、意地悪なライバル令嬢等々、全部藤田先生の味付けになるとこう来るのかぁ!ペネロペさん憎めない、好きだ!!!靴ひもを結んだエルシィの立ち姿、描き方が違うように見えるけど・・・皆さんどう思われます?

2023/06/25

ぐうぐう

『マイ・フェア・レディ』テイストの『フランケンシュタイン』ストーリーである本作は、別の見方をすれば『ピノキオ』、あるいは『鉄腕アトム』と重ねて読むこともできる。メアリー・シェリーが内なるの怪物性を自覚する時、それは当然ながら、己のパワーの認識も意味する。力に憧れ、力に惑うアトムの姿をそこに投影できるのだ。それはつまり、本作でのエルシィの存在にも言える。と同時に『ピノキオ』が『アトム』がアイデンティティの物語であったとするなら、本作もまたアイデンティティの問題が大きなテーマとなるはずだ。

2023/08/14

GM職員

舞踏会本番へ向けて前哨戦に臨むエルシィ達に刺客が迫る─黒博物館シリーズ三作目第四幕。まずは前巻でメアリー・シェリーに「男女格差を嘆き憤るあなたは一体どんな努力をしてきたのか」と言い放ったひとが考えを改めたことに安堵した。努力して成功を収めた人ほど、他者に厳しい言葉をぶつけがちなのは遣る瀬ない。あなたの努力はとても立派だが、人には人それぞれの事情がある。成功体験は己の糧とし、他者へのマウンティングや非難に用いるものではないのだよ。さて物語はエルシィに残された時間と、その終わりが見えてきたところで次巻へ。

2023/07/07

活字スキー

【死ぬのは怖いだろう?叫んでもいいよ】本番前の予行練習としてダッジモンド家の舞踏会に参加するエルシィたち。そこに現れた〈七人の姉妹〉の一人ジャージダがエルシィに襲いかかる。〈月動〉同士の対決。ブーツの紐を締めなおすや別人のように豹変したエルシィはジャージダを圧倒するが、彼女から知らされた情報はメアリーにも衝撃を与え、物語の核心へと向かわせる。【私は死ぬのは怖くないの……「死」とはあんまりにも長くつきあってきたから……】

2024/10/31

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