うたうおばけ (講談社文庫 く 82-1)
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うたうおばけ (講談社文庫 く 82-1) / 感想・レビュー
ぼっちゃん
会社のOさんが最近 くどうれいんさんのエッセイにハマっていると聞き、気になり読んでみた。推薦入試の日にちを間違え、その不幸の代わりに一千万円が当たるのではとスクラッチくじを買う「一千万円分の不幸」、先生と呼ばず名人と呼べという「物理教師」、入社面接で尊敬する友人を動物に例えよの質問であなたのことをエリマキトカゲと言い受かったと謝罪してくる「エリマキトカゲ」など面白いエッセイ集だった。高校生のころから日常の中で「ハッ」としたことを書き留めてこられた賜物なんだろうな。
2024/05/01
のじ
ゆるそうなタイトルとゆるそうな表紙につられて買ってみた。小説なの?って思うようなステキな人々にほっこりさせられる。日々つらいことや、ぐぬぬ・・・ってなることもあるだろうけれど、そういうことよりうれしめ?のことを書いているので読んでいてもほっこりゆったりして居心地がよい。著者の人は若いんだけど、なんだかおともだちくらいの感覚に感じたり、不思議なよみごたえ。もうかなりなおっさんの私にはすこし眩しくて痛い。でも他のも読んでみたいなあ。
2024/09/05
まぁみ
書店で文庫と目が合い…購入してしまった(笑)。以前、単行本を読了後、日記への興味が深まり、日記は大事かも、と思ったことを思い出しました(笑)。近々日記帳買おうかしら(⇐学んでないw)。くどうさんの文章は何回読んでも飽きることがない。大切に手元に置き、また読み返したいと思います!未読の方、読んで!損は無いから(キッパリ)
2024/02/11
ひろ
歌人くどうれいんさんのエッセイ。生活の中から、輝く欠片をすっと掬い上げる。適度に力が抜けていながら、読み手の心に刺さる。安易な言葉になってしまうけれども、感性の鋭さをひしひしと感じる。強く煌めきを放っている側面と、繊細で内向的な側面が同居していて、人としてとても魅力的。年齢が近いこともあってか、自身に重ね合わされる部分がある。学生時代を振り返る際に出てくる固有名詞が懐かしかった。今後も同じ時を経ながら追っていきたいと思う。
2023/12/01
くろねこ
『八月の昼餉』がとても好き。著者と両親の3人がちょっといい素麺を啜るだけのとても短いエピソードだけど、夏の日の食卓がとても鮮明に浮かぶ。
2024/01/19
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