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法廷占拠 爆弾2

法廷占拠 爆弾2

法廷占拠 爆弾2

作家
呉勝浩
出版社
講談社
発売日
2024-07-31
ISBN
9784065363041
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法廷占拠 爆弾2 / 感想・レビュー

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青乃108号

1作目は2年程前に読んでいるのだが、スズキタゴサクが嫌な奴だった事ぐらいしか憶えていないし、当時の自分のレビューを読み返してみても全く評価していない。しかし続編の本作には、何でかこれは面白そうだと勘が働いたのだ。読んでみるとこれが面白い。一本調子だった前作は予告編だったのだ、2作目こそが本編だ。全編に渡って物語は二転三転、犯人の動機にしても複雑に絡みあって、翻弄される警察側は大変だ。それにしても警察側のキャラクターはほとんどが1作目からの参加の様だが、前作の印象が全くないのが残念である。3作目が楽しみだ。

2024/10/05

starbro

呉 勝浩は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。爆弾シリーズ第二弾、著者が、いかに面白くなるか考えて書いただけあって、かなりエンタメ寄りではありますが、前作を超えたと思います。 スズキタゴサク、恐るべし、第三弾が待ち遠しい限りです。 https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000395220

2024/09/05

パトラッシュ

あの『爆弾』にこんな続編が来るとは、作者のアイデアに脱帽する。無敵のテロリストたるスズキタゴサクを裁く東京地裁法廷が、犠牲者遺族にジャックされるのだから。そこに前作でスズキに翻弄された類家が登場し、意味不明な要求を突きつける占拠犯とやり合うシーンにはゾクゾクする。多くの人間の怒りや狂気や思惑が重なり、混迷が深まるサスペンスも圧倒的だ。それまで単なる人質だったスズキが頭脳と弁舌でダークヒーローとして復活する終盤は、悪の勝利にもかかわらず不思議なカタルシスで満たされる。類家とスズキの最終決戦が今から楽しみだ。

2024/08/20

Kanonlicht

東京中を震撼させた爆弾魔スズキタゴサクの審理が行われていた法廷で、傍聴席の100人を人質にとった立てこもり事件が発生する。このシリーズの見どころの警察と犯人との心理戦は、具体的な人質がいるという点で前作以上にスリリング。前回活躍(?)した警察官たちが今回も見事に事件に巻き込まれているのは不運すぎるけど、アツい。いっそタゴサクアベンジャーズを結成してほしい。最後が駆け足になった感があって、そこだけちょっと残念。でも、続編に期待!

2024/08/09

drago @竜王戦観戦中。

法廷の占拠シーンはスリリングで、全体のテンポも良く、楽しい読書ができた。でも、後半はさすがに上手く行き過ぎと感じ、やや拍子抜け。 ◆柴咲奏多以外の共犯者の顛末が中途半端なままなのも不満。 ◆それにしても、スズキタゴサクはどんな人間なのか、本作でも解らず仕舞い。引っ張りすぎ。彼を逃がしたのは、3作目を想定してのことなんだろう。百歩譲ってそれは了とするが、次で必ず決着をつけてほしい。 ◆最後、柴咲の悪友かつ共犯者の新井啓一が、柴咲の容態を心配して警察の罠にはまる場面が、人間らしくてホッとした。 ☆☆☆+

2024/11/14

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