家の匂い町の音: むかし卓袱台があったころ
家の匂い町の音: むかし卓袱台があったころ / 感想・レビュー
まる
平成生まれの私は知らない時代。それでも、確かにあったのだと感じられました。古いホームドラマのようなノスタルジックな空気に浸れました。
2017/02/18
みっちゃん
向田邦子と久世光彦の随筆は、いつも祖母の家を思い出させる。母と一緒に見ていたお正月の「新春向田邦子スペシャル」というドラマがとても好きだった。戦前から戦中の普通の日本人の慎ましやかな生活と、丁寧な暮らしぶり、ふと現れる心に秘めた熱情に心揺さぶられた。自分で体験したわけでもないのに、とても懐かしい「あの頃」を思わせる好著。
2015/07/04
アキ
昭和10年に生まれた著者。その頃の町の風情や音、家々から漂う夕餉の支度の匂いから呼び覚ます、日本の原風景。中でも、木と紙で出来た家の佇まいから感じる光や影を独特の思いで受け止めていた少年時代の話が興味深い。数々の記憶を披露しながら懐かしむ様は、自分の生き方や感じ方の原点となったものを一つ一つ大切に手に取り確かめるような作業にも感じます。まるで、それまでの年月よりもはるかに先が短いことをただ淡々と受け入れているかのようで…。読んだ後は、自分だったら何が原点、原風景と言えるだろうか、とふと考えさせられました。
2016/12/07
夏子
昭和を感じる懐かしい物が沢山詰まった一冊。日本の家屋や丁度は低い視点からの見た目を考えて作られているという指摘になるほどとなりました。
2019/05/08
qv-yuh
久世光彦亡くなって久しく、また樹木希林も亡くなったというニュース。昭和も遠くなりにけりです。
2018/09/18
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