障害のある子の家族が知っておきたい「親なきあと」
障害のある子の家族が知っておきたい「親なきあと」 / 感想・レビュー
あじ
障害のある子と同居している親御さんは超多忙。子供が起きて寝息をたてるまで、自分の事は全て後回しです。若いうちは無我夢中なのかもしれません。でも日常の中で自分の老いに気がついた時、漠然とした不安に煽られるのではないかと、親御さんの笑顔の裏に見ることがあります。本書では親亡き後の子供の生活の場、信託、周囲との連携について分かりやすく提示しています。今現在、どんな制度がありサポートを受けられるのか。それを知るだけでも”心構え“が出来、準備を始められるでしょう。不安の要素を突き止める。今一番大切な事だと思います。
2015/08/22
さなごん
これはとてもわかりやすくまとめられていた。参考文献の多さに驚かされる。高等部卒業後から始まる長い社会生活をお子さんも保護者の方も安心して過ごせるように応援したい
2015/10/08
スパイク
昨年までは資格取得のための勉強ばかりだったが、実際のところど~なの?ってところが知りたくて読んだ。現時点(2014年)での福祉施策の現状を具体的に整理して書かれてあり参考になった。まだまだだけれどイイ方向には進んでいる。「なんとかなる。」って当事者じゃないから気軽に言うことはできないが、「なんとかなる。」が救いの言葉にもなりえるだろう。利用できるサービスをフルに活用して「親のできることはここまで。」と割り切り、あとは精一杯愛してあげましょう。
2015/04/04
Natsuko
以前図書館で借りていたが読めないまま返却していた本のリベンジ。障害を持つお子さんをもつ著者。50歳を過ぎて行政書士の資格をとり、わが子と、同じ思いをもつ親御さんのために情報提供をされている。「まず言えることは なんとかなる ということ」「わが子の終の住処を決めるのに必要なのは妥協点をきめること」など、専門家が口にできない必要な言葉がある。障害者の「65歳の壁」は本格的に今そしてこれから直面する課題。課題意識を持っての情報収集を、細く長く気楽に行うことが今の自分に必要なこと。
2019/09/23
matsu
姉が知的障害者なので読んでみた。家族に障害者がいない場合、親の死後の問題の大半が財産絡みと思われる。子が障害者だと、子の生活の問題がそこに加わる。障害といっても千差万別だからこうすればよいとは一概に言えない。しかし準備すべきことは決まっていて、金、後見人、生活の場の三つである。死後、それ以上の責任を持つことはできない。そもそも子を持つということ自体が未来への楽観的信頼であって、責任の対極にある。本書にあるように、いざとなれば助けてくれるひとはいるものだから、気楽に構えるくらいでよいのだ。
2015/03/30
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