クリス・クロス 混沌の魔王
クリス・クロス 混沌の魔王 / 感想・レビュー
ぽぽんた
「第1回電撃ゲーム小説大賞」金賞受賞作品。約25年前に書かれたRPG小説。仮想現実RPGをプレイしている主人公のところに、突然この世界の支配者「魔王」が現れる。彼の正体はゲームの開発者。主人公が戻ってきた世界は本当に現実なのか、それとも仮想現実の延長か。目新しさのない設定だけれど、当時は斬新な設定だったんだろう。youtubeの実況プレイを観ているような感覚。
2020/05/18
サウナ探偵
「クラインの壺」に似た小説を探してて見つけた。バーチャルか現実かわからなくなる系。これがジジイ連中が言うところのゲーム脳か…。 この人の本はタイム・リープもそうだったけど 、ひたすらに軽いのに話がしっかりしてて好きだわ。
2021/02/03
Humbaba
本気でゲームをするからこそ、許せないものは許せない。例えルールには反していないとしても、倫理に反しているのであれば受け入れられない。チームで動く以上、チームがどうするかはトップの判断でありそれ以外の人間は強制できない。しかし、自分がそこから外れる覚悟さえあれば貫くことは出来る。
2016/07/20
yukalalami
仮想現実型RPGゲームに参加を許された256人の勇者達がダンジョンで戦いながら魔王との対決を目指す。って一見ワクワクな始まりだけど、、私はゲームなどやらないのですがこれはめちゃくちゃはまりました。現実?ゲーム?暴走と恐怖。ラストはぐったり。そして遠くない未来に起こりうるかもと思わせてくれます。
2014/02/26
じゃんケンシロウ
「第1回電撃ゲーム小説大賞」金賞受賞作品。初版は1994年なので今から24年前。あらすじは「仮想現実型RPGで仮想世界を堪能する主人公に、身も凍る恐怖が訪れる」というもの。物語の肝となるゲームの設定は、現代では目新しいものはさほど無いが、発売当時は斬新な発想であったのかもしれない。よって、現代のゲームの実況プレイを淡々と観て(読んで)いたというのが本作の印象だ。20数年後に再読してみると、今度は逆に本作の様なゲーム設定が懐かしく感じるのかもしれない。それほど時代の変化は速く、想像し難いものだと感じた。
2018/03/08
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