マルチメディア・バカ (電撃文庫 わ 2-1)
マルチメディア・バカ (電撃文庫 わ 2-1) / 感想・レビュー
山像
渡辺浩弐の文章は好きで昔結構影響受けたなあと思い購入。1993~94年頃の、一際ゲームとパソコンに造詣の深かった作家が描く未来予想図。こいつは実に鋭いぞと思ったり(ニコ動的なインタラクティヴなネット文化の性質を結構言い当てていたり、「マルチメディアなんてだらだらしながら消費するものなんだよ」ということを日本の都市設計と結び付けて語るなど)、当時の一瞬の流行り物にさすがに流されすぎだろうと思ったり(ブルセラから新メディア的発想を読み込むとか)、ほとんど妄言に近かったり、まあいろいろ。そして基本的に下品。
2012/12/18
NORA
20年前に出た本なのに、すでに配信文化や次世代ゲーム機の方向性、評価経済の登場などを的確に予言していて、改めてこの人の先見性に舌を巻く。しかし何より驚いたのは、巻末の著者近影がいまとほとんど変わっていないことだ。
2019/02/13
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