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タイム・リープ あしたはきのう

タイム・リープ あしたはきのう

タイム・リープ あしたはきのう

作家
高畑京一郎
出版社
主婦の友社
発売日
1995-06-10
ISBN
9784073030607
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タイム・リープ あしたはきのう / 感想・レビュー

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absinthe

良かった。携帯もない時代。ときどき過去に戻ったり未来へジャンプしたりする主人公の慌てぶりと試練に立ち向かう姿を描く。軽めの爽やかな青春物語で終わるかと思いきや、殺されそうになるなど重めの問題にも立ち向かう。ちょっぴり甘酸っぱい思春期の想い出のようなお話。伏線回収も良いけど、最後は思いやり。

2022/12/27

パトラッシュ

特殊設定ミステリが花盛りだが、その淵源は本作にあると思う。複雑なタイムリープ構造の解明は本格謎解きに匹敵するし、謎が謎を呼び現実の犯罪が絡んでくる展開は高度な本格物としての資格を備えている。ただ刊行された1995年当時は冒険小説や京極夏彦ブームに埋もれて「このミス」でも21位以下に沈むなど、ラノベ風SFとしてしか評価されなかったか。また汚れてしまった中年男にはくすぐったくなるほど主人公の翔香と和彦の初々しい関係を鮮烈に描いているが、それも青春小説と見なされたのか。二重三重の意味で時代に早すぎた秀作だった。

2022/09/27

おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…

86/100点 初読みの作家さん、20年以上前とは思えないほどの、まさにタイムリープ系小説の教科書と言ってよいぐらいの良く出来た作品でした。タイムリープを題材としたミステリー&サスペンス的要素が入った青春小説となっていますが、構成がよくできていて、パズルのピースが嵌っていくように謎が解明されていくところが面白く読めました。タイムパラドックスなどの問題も、整合性がとれ上手く処理されてきちんと収束されている点に感心しました。主人公たち登場人物も魅力的だし、読後感も良く素晴らしい作品でした。

2018/08/09

へくとぱすかる

「君と時計」の4冊のあとを受けて、急に読みたくなってきた。実は再読だが、内容をすっかり忘れていて、こんなにも論理的にすぐれた作品だったとは思わなかった。「タイムリープ」という言葉から、「君と時計」のシリーズは、本作に触発され、さらに乗り越える作品として書かれたのだろうと推測。本作も時間SFの過去作品のオマージュだったのだろう。「いったい、君は、どこでラベンダーの匂いを嗅いだんだ?」のセリフが楽しい。これは時間SFの名作だ。

2016/11/15

とくけんちょ

タイムリープ楽しめました。20年以上前の本なんで、やや古臭さは否めないものの、練りに練られたプロットは素晴らしい。登場人物や設定を広げすぎず、タイムリープの謎に集中できる環境を整えてくれています。終盤になるにつれ、なんか気になる隙間隙間がスパッと埋まっていくのは快感。うん、見事!

2018/12/21

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