集英社ギャラリー 世界の文学 (4) イギリス3 若き日の芸術家の肖像/愛の報い/夜の森/恋する女たち
集英社ギャラリー 世界の文学 (4) イギリス3 若き日の芸術家の肖像/愛の報い/夜の森/恋する女たち / 感想・レビュー
風に吹かれて
人間の内面を探る四篇収録。イギリス編Ⅱの『嵐が丘』や『テス』を面白く読みイギリス編Ⅰのシェイクスピアの作品群に感動した身からすると、Ⅲの「意識の流れ」というものは、やはり、私は馴染めないようである。ジューナ・バーンズの『夜の森』はお手上げ。私など受け付けてもらえず途中で退散した。とはいえ、ジョイス『若き日の芸術家の肖像』の五歳なら五歳の意識を描くべし、と次々に視点が変わる文章は、関心が次々代わる五歳児の姿が、なるほど、と思えたし、ルイス『愛の報い』はそもそも作者が付していたタイトルは→
2021/10/16
感想・レビューをもっと見る