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失われた時を求めて(4) 第2篇 花咲く乙女たちのかげに 2

失われた時を求めて(4) 第2篇 花咲く乙女たちのかげに 2

失われた時を求めて(4) 第2篇 花咲く乙女たちのかげに 2

作家
マルセル・プルースト
鈴木道彦
出版社
集英社
発売日
1997-09-19
ISBN
9784081440047
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失われた時を求めて(4) 第2篇 花咲く乙女たちのかげに 2 / 感想・レビュー

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扉のこちら側

初読。2015年1054冊め。【58-4/G1000】かねてから夢見ていたノルマンディ海岸バルベックに祖母とともに訪れた語り手。画家のエルスチール(1巻のヴェルディラン夫人のサロンにいた画家)の表現する真実に心惹かれ、彼の紹介でバルベックに来ていた「花咲く乙女たち」を知り合いになる。アルベルチーヌに心惹かれるも、夏の終わりにキスを拒んだ彼女は真っ先にこの土地を去っていく。4巻目にしてようやく少しこの文体に慣れてきた気がする。【第12回月曜から読書会・第17回お茶を飲みながら読書会】

2015/09/14

白のヒメ

自分が好きな少女と、実際のその少女は別人であり、自分の中の少女を愛するがゆえに実際には近づかない。・・・生身の女に非常に怖れを抱いている感。前作に引き続き、とても軟弱な青年主人公の「美しきひと夏」のアルベルチーヌという少女への片思い。散々自分に言い訳をしつつも、相手に最後は迫っていくのだけれど、ピシリと彼女に拒絶されてしまう。結局自分は、同じような女性を好きになると一文があって、しょうがないなーとにんまりしてしまう。主人公二十歳くらいだろうか。美しい文章だけど、どこまでも情けない。憎めないけどねー。

2014/10/15

NAO

この巻で、作品の主要人物が何人も登場。まず、語り手は、祖母の同級生だったヴィルパリジ夫人のつてで、サン・ルー、シャルリュス男爵といった貴族の知己を得る。このつながりから、今後語り手は貴族の世界を知っていくことになるのだ。そして、花咲く乙女たち。この篇の題はワーグナーの楽劇『パルジファル』の「花咲く乙女」に由来するが、語り手から隠された微妙な嘘、アルベルチーヌが玩具を使って示す意味深なポーズなど、楽劇の内容同様、花咲く乙女たちは主人公を惑わせている。淡いラブストーリーのようで、何だか先に含みの多い話だった。

2015/07/30

ナハチガル

予定よりだいぶん時間がかかってしまった。おもしろくてさくさく進む部分と、何度読んでもよく分からない部分があって、なかなか一筋縄ではいかない。登場人物と印象的なエピソードが多すぎて感想を書くのが難しいが、一言で言うとこの本は、人間についての観察と省察がてんこもりに書かれた純文学作品である。これを読んだ純文学作家たちは、ペンペン草一本生えていない荒野を前に、その後何を書いたらいいか分からなくなったりしなかっただろうか、といらぬ心配をしてしまった。「生命は外にあるのではなくて、私の内部にあるのだ」A+。

2016/11/20

夏子

リゾート地、バルベックでのホテル滞在とそこで出会った少女達との交流が描かれている。画家、エルスチールの再登場と彼の描いた絵のモデルがスワン婦人であった事に驚く。長編小説の面白さを感じました。

2015/10/20

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