地の果て 至上の時 中上健次全集 (6) (中上健次全集)
地の果て 至上の時 中上健次全集 (6) (中上健次全集) / 感想・レビュー
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『地の果て 至上の時』が収められている。3部作の最後の作品、闘病中に中上健次は4部の構想をしていたようだが、作品になることはなく亡くなってしまった。 読んでいるとずっしりとした中上健次の思想を感じることができる。実に重いが、内容がおどろおどろしかったりはするが、言葉による押さえつけで圧倒されてしまう。中上健次による圧力を感じるけれど、実にすがすがしい気持ちで読み進めてしまう。美しい文章に暴力的な思想、情報の洪水に溺れながら、川に蹴落とそうとしている中上健次の足を必死に掴みながら読んでしまう。
2014/09/26
R
相変わらず濃い。
2011/08/22
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