冒険の森へ 傑作小説大全 14 格闘者の血 (冒険の森へ 傑作小説大全14)
冒険の森へ 傑作小説大全 14 格闘者の血 (冒険の森へ 傑作小説大全14) / 感想・レビュー
KAZOO
この巻には、格闘技を主題とした作品が、長編3作、短編4編、ショートストーリーが4編収められています。私はあまり格闘技関連の本を読んだことがなく北方さんのを除いたものはすべて初めてのものでした。暴力とはまた異なっての格闘技で、夢枕さんが「餓狼伝」を収めていていまだ続いているようです。ショートストーリーのほうが(どうもごっつぁんどぇす)のほうが面白く笑ってしまいました。今野敏さんの「惣角流浪」は人物については知っていました。合気道の祖ですね。中島らもさんの「長老伝」も笑わせてくれるところが多かった。楽しめます
2016/01/11
starbro
集英社の創業90周年企画 傑作小説大全「冒険の森へ」全20巻完読プロジェクト第九弾は第14巻「格闘者の血」です。今巻は肉体が躍り、血が迸る格闘技小説集です。格闘技は大好きなので、どの作品も楽しめましたが、オススメは掌編では夢枕 獏の「どもごっつぁんどぇす」、短編では船戸 与一の「からっ風の街」、長編では夢枕 獏の「餓狼伝Ⅰ」です。
2016/01/25
ちょき
読んでハズレがない傑作小説大全◇大坪砂男「憎まれ者」迷惑な相撲くずれのアブレ者をスリの男が一蹴◇景山民夫「元禄異種格闘技戦」腕に自信のある元藩士が道場破り歓迎の看板を掲げてみたら上には上が◇原田宗典「レフェリーの勝利」ボクシング好きが高じてレフェリーの資格をとって自己満足◇夢枕獏「どもごっつぁんどぇす」相撲取りが無邪気すぎてコメント不能◇新宮正春「少林寺殺法」柳生十兵衛三厳vs陳元贇。立会の三ヶ月後に柳生死す少林寺殺法の秘技恐るべし◇椎名誠「生還」何からの生還ってつまり三塁ベースからなのだがトゲ玉とか何?
2016/10/06
ぐうぐう
格闘小説というテーマで一冊のアンソロジーが編めるのは、ひょっとしたら日本だけかもしれない。しかもこのバリエーションの豊かさ。冒頭、いきなり大坪砂男の掌編に驚かされる。まさか、あの大坪砂男が格闘小説を書いていたなんて! 短編では椎名誠の「生還」が印象的。SF仕立ての設定は、いかにも椎名誠的でおもしろい。続く長編三編はどれも作風の異なる、しかし紛うことなき格闘小説だ。中島らもの『超老伝』で笑わされ、実録風の今野敏『惣角流浪』の骨太さに力が入る。そして、巻末の夢枕獏『餓狼伝』でトドメを刺されるのだ。(つづく)
2016/01/13
就寝30分前
餓狼伝Ⅰが読みやすかった。どこかで聞いたり読んだりしたことのある話ばかりだったが、それでも血沸き肉躍る。格闘小説の古典と云ってもいいのかな。そのほかの小説も個性的で、共通項が格闘者の血ねぇ~。うまいこと言うなぁ。
2016/04/16
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