冒険の森へ 傑作小説大全 16 過去の囁き (冒険の森へ 傑作小説大全16)
冒険の森へ 傑作小説大全 16 過去の囁き (冒険の森へ 傑作小説大全16) / 感想・レビュー
KAZOO
副題「過去の囁き」にあるように、過去の出来事が関連しているものを集めています。ショートストーリー5編、短編5編、長編が2編です。短編5編のうち藤田宜永さん以外は既読でした。長編の2作、花村萬月、志水辰夫の両方ともよんでいましたが再読して名作であることを再確認しました。とくに「行きずりの街」は映画も見ているので今後も再読しそうです。
2015/05/31
ntahima
【紀南図2】日本冒険小説協会の設立が1981年で解散が2012年。この約30年が日本における冒険小説の時代。全20巻の『冒険の森へ』は私のような冒険小説好きには堪らない企画だ。反面、このようなジャンル総括的な全集が編まれるということは、ひとつの時代が終わった証でもある。個人的にその萌芽・伸展・隆盛・成熟、そして衰退を同時代的に伴走できたことを誇りに思いたい。全12話、うち既読は2話のみで思ったよりも少ない。『剣士たちのパリ祭』、『暗室』については収録元の『巴里からの遺言』及び『ストロボ』を探して読む予定。
2015/10/16
starbro
集英社の創業90周年企画 傑作小説大全「冒険の森へ」全20巻完読プロジェクト第二弾は第16巻「過去の囁き」です。本巻も珠玉の名作揃いですが、Wしみず、短編では清水義範の「永遠のジャック&ベティ」、長編では志水辰夫の「行きずりの街」がオススメです。馳星周の挑戦的な解説も痺れます!
2015/06/02
ぐうぐう
『冒険の森へ』第16巻のテーマは、過去。今回も、多様なジャンルに彩られたラインナップが楽しい。冒頭の掌編から心を鷲掴みにされる。桐野夏生「蜘蛛の巣」は、一読ではよくわらず、二度読んで背筋が冷たくなった。これは怖い! 短編では高村薫「愁訴の花」と清水義範「永遠のジャック&ベティ」が読ませる。どちらも再読だが、おもしろさは初読のときとまるで変わりがない。長編二編も素晴らしい。花村萬月「なで肩の狐」は、いわゆる花村萬月ブレイク直前の(つまり傑作『ブルース』刊行前の)作品である。(つづく)
2015/07/03
あゆみらい
なかなか読み進められませんでしたが、読み終わって、満足。冒険小説、ハードボイルド小説。新たな出会いでした。なかなか読まない作家の作品が読めてよかったです。というアバウトな感想しか書けないくらいいろいろな作品。桐野夏生、小松左京、皆川博子、結城昌治、北方謙三、高村薫、清水義範、藤田宣永、真保裕一、花村萬月、志水辰夫。志水辰夫さんの別の作品を読みたい!
2015/10/31
感想・レビューをもっと見る