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砂の覇王 9 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)

砂の覇王 9 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)

砂の覇王 9 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)

作家
須賀しのぶ
船戸明里
出版社
集英社
発売日
2002-11-01
ISBN
9784086001823
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砂の覇王 9 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫) / 感想・レビュー

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baboocon

砂の覇王、最終巻。バルアンの正妃として敵であるシャイハンの下に赴いたカリエだが、その温厚で博識な人柄に戸惑ってしまう。一方幾重にも策を重ねに重ねてきたバルアンは満を持して動き出す! ドミトリアスや四公らルトヴィア貴族にしてもそうだが、シャイハンとバルアンもまたそれぞれの正義と野心を持って動いている。勧善懲悪といった単純な図式で割り切れない争い。そしてたとえ正しい理念であっても時代のうねりの前には如何ともしがたい。砂の覇王というタイトルの意外な秘密が最後に明かされ一本とられた。

2012/03/11

まりもん

イウナがシャイハンに心酔していてカリエとの関係が敵対関係になっていた。計画通りにバルアンがオルの審判を受けに行き世論の後押しを手に入れてシャイハンを追い込んだ。やっぱりコルドの知略も入っているんだろうな。久しぶりのエドとカリエが対面したけどあっさりしていたなぁ。

2012/08/11

ローリー

図書館の相互貸借資料として読みました。正直、カリエがバルアンとくっつくのは予想できましたが、それでも違和感というか嫌悪感が残ります。きれい事で済まされないのが政治であり権力闘争でもあるのですが、それでもこの手の小説で子供殺しは読みたくなかったかなと。ムイクルなんかも犬死に近いし、殺す必要のない人まで死んでる気がする。カリエは図太くて正論をぶつところが好きでしたが、バルアンとサルベーンは嫌いなので、それと親しくする事でカリエすらダメになってきました。ただ、自分と違う正義の存在を知れるのはいい事だと思います。

2012/10/18

ひー坊

良い人も、悪いやつも、死んでいく。 これが戦争なのね。理不尽な死。戦争が無いことかどれだけ尊いことか。たとえフィクション小説であっても、改めて感じ入る。

2019/05/03

ゆり

『砂の覇王』の意味にこみ上げるものがありました。シャイハンのお人柄は好もしくて情が移るカリエも分かる。兄弟の争いが悲しくやりきれなかったです。バルアンの手腕、人望には感服。ジィキさまとヒカイの過去も切ない。ムイクルの献身も、イウナの憎しみも。それでもなおバルアンを選ぶカリエが不思議ではあるけれど、確かにこれが彼女の道なんだろうなと思えます。これでやっと半分とはこれからどんな運命が待ち受けているのか。ドミトリアスとグラーシカ達も多分今後苦労するだろうしカリエとの再会が辛いものにならないといいのですが。

2016/05/29

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