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炎の蜃気楼シリーズ(38) 阿修羅の前髪 (コバルト文庫)

炎の蜃気楼シリーズ(38) 阿修羅の前髪 (コバルト文庫)

炎の蜃気楼シリーズ(38) 阿修羅の前髪 (コバルト文庫)

作家
桑原水菜
浜田翔子
出版社
集英社
発売日
2003-07-01
ISBN
9784086002820
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炎の蜃気楼シリーズ(38) 阿修羅の前髪 (コバルト文庫) / 感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

生きていくことで潰されると分かっていても織田信長の「生きたくないという者は生きなくてもいいし、生きたいと願う者にはその機会を与える」という言葉は生きたくないという者には激しい憎悪を持つ私も考えたことだったので動揺しました。どんなに願っても皆が望むものは叶わないという事実は希望を持っていた分だけ、心に穴が空いたかのように悲しくて涙が止まりませんでした。しかし、諦めも越えて最後まで己が決めた決意を歩み続ける人々を最後まで見届けようと溢れる涙を拭います。

2012/03/18

たろさ

ミラステ後の再読。この目で見た。上杉景虎のいない世界の光景を。景虎とともに死ねるなら、本当は、いつ死んでも構わないーーそれが願いだったとあの廃墟で気づいた。 直江、思い出してくれ。なんのために、それが必要だったのか。生きて残る自分を楽になるために、彼のサイゴを絶望で塗りつぶすのか!戦いの中わずかでも魔王の種を通じて信長へ押し入ることに成功する。「直江」「直江」名を呼ぶ。何度でも。 布都御霊でも高耶の魂魄異常の治癒はできなかった。徒労でもいいのだ。この「現実」という名の針を呑み込んで、また歩き始める。

2018/10/15

ゆん

ようやく、直江と高耶が出会えた。やっぱりこの二人が一緒にいると落ち着く。良かったね。って思う。でも物語はクライマックス!キャラクターひとりひとりのいく末も気になる。

2018/02/17

momo

私的にこれまでで一番辛い巻だったかもしれない…真実高耶と幸福を摑むために、信長に屈して自身の魂核死を得ることを諦め、勝てる見込みの無い闘いに挑む直江の痛々しいまでのつよさが沁みる。乗り過ごして遅刻した直江が鈍行列車でやって来るのを、雪の中駅のホームで待っていた高耶さんのくだりではちょっといろいろ堪えられなくなった。そして高耶さんが布都御魂を使った魂核治癒に赴いている間、延々と折り鶴を折り続けていた直江の胸中を思うともう……「折る」っていう字は「祈る」っていう字によく似ているよね…

2013/09/23

kei

残り2冊かと思うと・・・読めない!!!でも、続きが知りたい!!ものすごーく嫌な予感がするんですが・・・

2009/05/26

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