流血女神伝 喪の女王 (1) (コバルト文庫)
流血女神伝 喪の女王 (1) (コバルト文庫) / 感想・レビュー
baboocon
今年90冊目読了。これまで読んで来た流血女神伝シリーズもいよいよ最終章。舞台はテナリシカ半島最後の大国ユリ・スカナ王国。エドもサルベーンもラクリゼも、ザカールでの大怪我は相当身体に堪えたようで、満足に動けないエドがみていて辛そう。バルアンはカリエがザカールへ向かった理由を理解してもなお殺そうとするのが恐ろしい。「彼女は悪くない。だから殺す」とどこかの「枯れた樹海」の方のようなことを言ったかは定かではない…。イーダルは相変わらずいいキャラしてるな。どこまでが道化でどこからが本音なのか掴めない。
2012/04/04
まりもん
イーダルの誘いを受けて彼の領地でエドと少し穏やかな時間を過ごせるかと思っていたら、やはりバルアンは許してくれないようだ。ザカールの民を利用してカリエとエドを殺しにきた。少し前に合流したサルベーンがいたおかげで何とか追っ手から逃げていたけれど、そこで陣痛&出産。生まれた子が女の子なのはどんな意味をもつのか気になる。
2012/08/22
ローリー
図書館の相互貸借資料として読みました。長い「流血女神伝」もとうとう最後のシリーズ、ここまで読むのに一年以上かかってきましたが、なんだか今作はほとんど話が進んでません。今作のトピックは、カリエが出産した事ぐらいかなぁ。ユリ・スカナのイーダル王子の助けを得ての、エディアルドとの逃避行。しかし、バルアンの追っ手はあるようだし、こちらの国も万全ではない様子ですね。一王子の助けよりも安全な国家としての援助に乗るのか、それとも他へ逃げるのか。ですが、生まれた子供は女の子なんですね。少し意外でした。
2013/05/05
ゆり
再びの流浪生活、イーダル殿下の明るさに救われる思い。アルガの突っ込みも楽しい。しかしユリ・スカナ王家の人間関係もまた複雑そうだな。イーダルの母への複雑な思いやネフィシカの危うさも気がかり。エドとサルベーンのコンビがなかなか味が出てきて面白いです。サルベーンとラクリゼの別れの会話に胸がしめつけられました。こんなに近しい仲でも甘くならないカリエとエドの関係がやはりいいなあ。かつてのエドとアリシア親子に思いをはせてみたり。バルアンの冷徹さもカリエへの世の酷評も理解はできますが、カリエの立場からしたら辛すぎる…。
2016/06/08
Haru
表紙のエドがカッコよく、焼き豚を追って穴に転げ落ちるエドが可愛い巻。笑 サルベーンと温泉とか、イーダル劇場とか、真面目なところでは、サルベーンとラクリゼがお互いに素直で穏やかな気持ちで向き合うところとか。今回は和やかな場面が多く、ゆっくり楽しめました。相変わらず裏では不穏な動きがありますが。そしてついに千人目のクナム誕生。
2012/08/18
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