剣散華〈後編〉―暗夜鬼憚 (コバルト文庫)
剣散華〈後編〉―暗夜鬼憚 (コバルト文庫) / 感想・レビュー
よっしー
暗夜鬼譚も遂に完結。成る程、そう来るか~といった感じの展開でした。でも、ある意味では大団円とも取れますし、夏樹だけが報われない思いをしているようにも見えますが、本人が良いなら良いのかな。菅公との決着は引き伸ばした割にあっさりしたものがありましたが、楽しかったです。
2022/03/08
真理そら
夏樹の絶望感と一条の怒りの読み違いで双方の思う通りの結果にはならなかったけれど、ま。ハッピィエンドかな。たぶん夏樹は東国で人格が分裂しなくなった瀧夜叉に再会するんだろう。馨は斎宮だけれどたぶん一条の恋?も成就するだろう。あおえの近況報告の中でやっと蘆屋道満が登場した。安倍晴明はここから本格的に成長するんだね。ふぅ~、今頃になってコバルト文庫を夢中で読むはめになるとは思わなかった。楽しく読んでたあの頃を思い出して懐かしかった。さ、次は鬼舞シリーズにいってみよう!
2018/01/25
ちるる
『暗夜鬼譚』最終巻。読み終わりたくなくて、なかなか読み出せず。滝夜叉姫が舞台から去ると、最後はやはり雷神vs一条の構図と思いきや…ううん…むにゃむにゃ。夏樹と一条を仲違いさせる滝夜叉姫が邪魔でたまらなかったので(笑)、ふたりきりの対決に安堵(?)しましたが…喜びなのか驚きなのかよくわからない呻きを上げながら読む…。一条は夏樹への怒りから人の器を捨てようとし、夏樹は一条を人の世に縛り付けようとする。ふたりの絆はどこまでも断てないのだなぁとしみじみ。最後まで読めて良かった。
2012/11/27
ときわ
最近このシリーズをずっと再読してきた。途中からレビューを書いていないのだが、この巻で最後なので少し前のぶんも振り返って書いておく。最初の内のお気楽な感じから、いつの間にか暗~い雰囲気になってしまった。理を曲げて一条を生き返らせたあたりからだろうか。生真面目で何も見捨てたくない夏樹。一人で抱え込むには無理があるのに、抗い結局一条を頼る。限界だったのかな。道真の怨霊を宿したことで解放されたのだろう。力いっぱい暴れてすっきりした?一人に統合された滝夜叉と出会える未来が待ってることを願って本を置こう。
2021/04/12
月華
図書館 2005年11月発行。完結です。終わってしまうととても寂しく思います。滝夜叉をここまで掘り下げて書くとは思いませんでした。まさか七綾と会ったことがなかったとは思いませんでした。夏樹は演技だったことが判明。一歩を踏み込んでしまった夏樹よりも一条のほうがはるかに危なかったです。全く関係はないんだろうとは思いつつ、鬼舞の清明が一条で、まだなぞの奥さんは馨だったりしたら、とちょっと考えてしまいました。伏線はすべて回収された様な感じです。暗夜鬼譚月間が終わりました。全部そろっていた図書館にも感謝です。
2013/04/02
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