ヤマトタケル 歴史ファンタジー (コバルト文庫)
ヤマトタケル 歴史ファンタジー (コバルト文庫) / 感想・レビュー
びっぐすとん
ヤマトタケル神話をとても簡単に説明したような作品だった。あまり氷室さんらしさはなかったように記憶している。
なゆ
古事記が元になったお話
2016/09/20
鮎
独創よりも古事記にあるタケル像を大切に、そのぶん大王との確執や弟橘姫との深い絆に多くの筆を割き、肉感的に美しく編み直された叙事詩といった読み味。これをこのまま昔の少女小説として埋もれさせてしまうのは勿体ない、ぜひ集英社文庫に加えて目の肥えた大人の読者を増やしてほしい。心のままにタケルを愛せない大王の葛藤の奥に兄ホムチワケの存在がある等、タケルの物語を独立したものではなく、古事記の流れの中で読ませてくれるのも嬉しい。神から人への世代交代が進む中、人の世に紛れ込んだ孤独な神としてのタケルの苦悩が胸に迫る。
2016/10/13
しゅわ
氷室冴子さんを勝手に再読祭り!の第17弾は古事記の有名なヤマトタケルのエピソードを題材にし、絵本?と思うぐらい挿絵も多く、紙質にもこだわったコバルトでは異色を放っていた一冊です。氷室先生ご自身もあとがきで、古事記にハマっていた勢いで書き、「ひと目惚れの初恋のひとに対するような思い入れがある」と語っていらっしゃる通り、全体からにじみ出るこのテーマへの愛を感じますね。最初に読んだ当時は、正直 漢字の多さに面食らいましたが…読んでいると、その美しい響きに感動。日本語の素晴らしさを再認識しました。
2013/02/19
奥 清衡
著者が惜しまれる。
2010/10/10
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