炎の蜃気楼シリーズ(12) わだつみの楊貴妃(後編) (コバルト文庫)
炎の蜃気楼シリーズ(12) わだつみの楊貴妃(後編) (コバルト文庫) / 感想・レビュー
みや
第1部完結編。どこまで絶望に落とされれば良いのだろう。萩城大爆発に広島湾の大海戦、竜やら天狗やら何やら、次から次へと怒涛のアクション展開に心が滾った。最終巻に相応しい大作映画のような迫力に圧倒され、友姫漁姫姉妹に涙し、信長のカリスマ性に魅了されていたら、最後の最後で突き落とされる。大団円なんて生温いものは与えてくれなかった。死を完全に拒絶した高耶の姿は痛々しく、これまでのどの状態よりも狂気じみている。第2部に幸せな未来が見えない。村上水軍に捕えられ、釘で掌を貫かれる千秋君の拷問シーンが省略されたのは残念。
2018/06/07
カキ@persicape
こういうテイストのラノベってよく言えばキャラに優しい悪く言えばご都合主義な世界っていう印象。そんなもんでしょ?って読み進めてるうちに途中から救いがないのかもしれないという不安がじわじわ襲ってきた。発狂する高耶が暴発する場面以降わたしも発狂しそうなほど絶望が過ぎた。姉妹バトルやら村上水軍やら戦艦大和やらお偉いさん登場やら全てのキャラや場面がどーでも良くなり流し読み(今後の読解力に齟齬が生まれないことを祈る)したほど放心状態だった。そしてラスト。なんと無残な。可能性を信じて耐え続けた上で極上の救いを、どうか。
2018/05/27
藤月はな(灯れ松明の火)
読者にとって「鬼か!?」と思うぐらいの怒涛の一部完結。勝利をもたらす童女神、第六天魔王と56億7千年後に乱れた夜を全てを混沌の無へと帰す弥勒菩薩のタッグは確かに最強最悪に匹敵しますね・・・。直江を喪い、恐慌を来し、父親の氏康によって持ち直していた高耶さんの最後に往きついてしまった淵の底知れなさに悲しくなります。小太郎の表情の変化も気になります。図書館予約にも関わらず、読むペースが速めなので5.5章を区切りに2段組みの単行本(分厚さは問題なし)で読みたいと思うのですが・・・。
2012/01/21
波璃子
わだつみまとめて。読み終わって茫然としてしまった。いろいろ辛くて書けない。最後の方の高耶が見てられなかった。ここで第一部完って。
2018/05/03
あすな
早く、早く、俺を連れ出してくれ。この悪い夢から。おまえのいない、この夢から。/アカンアカンアカンアカンアカンーー!!いや、本当にアカン。息を止めてたんじゃないかというほどの勢いで読み切った。ちょっと未だによく分かっていない。恐ろしくて、受け容れられない。二部、どうなるんでしょうか。/「戻って来い」じゃなくて、「連れていけ」なんだなと。景虎のいる場所が直江いる場所だと思ってたけど、もしかしたら、逆だったのかもしれない。
2014/01/07
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