Fire in the shadow(爛熟の媚獣)―十兵衛錆刃剣 (集英社スーパーファンタジー文庫)
Fire in the shadow(爛熟の媚獣)―十兵衛錆刃剣 (集英社スーパーファンタジー文庫) / 感想・レビュー
紫
『十兵衛錆刃剣』シリーズ3巻目。江戸湾に漂着したうつろ舟の中から金髪白人美女(金毛白面!)が現れて、江戸城大奥に召し出されて将軍家光を篭絡、その正体は玉藻前(九尾の狐)だった!とやったもん勝ちな設定がまことにお見事。前2巻は時代考証緩めで、柳生十兵衛対怪物軍団との戦いに特化したストーリーでしたが、本作では金地院崇伝、徳川忠長らの実在人物の比重が大きく、また、友矩、又十郎(宗冬)もちゃんと出番があって、「らしい」役どころで活躍するのであります。如月との決着はつかないまま、シリーズ打ち切りなのが残念。星5つ。
2020/10/12
朱音
前作より同行者が減った分新しく仲間っぽい立場の人が増えるのかと思ったが仲間となるのはキツネだったし…歌舞伎やらあちこちの妖狐伝承やらを混ぜ合わせまたもや金地院崇伝などの有名人をちりばめた感じ。知っていると面白いかもだが知らなくてもサクサク読めます。後書き、天海 祐希引退の頃だったのかと。
2009/06/25
そーだ
気軽に読めた。伏線らしきものもあるけど、これで最終巻なのが惜しい。江戸時代の陰陽師について語る場面で、土御門家と対にするなら賀茂家じゃなくて幸徳井家ではないかと思った。土御門家以上にマイナーだから書かなかったんだろうけど。
2012/12/21
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