狐火恋慕 後編 (集英社スーパーファンタジー文庫 せ 1-31 暗夜鬼譚)
狐火恋慕 後編 (集英社スーパーファンタジー文庫 せ 1-31 暗夜鬼譚) / 感想・レビュー
よっしー
白王尼の正体は予想通りのお方でしたが、勝手に善いイメージを持っていただけに、こんな人だったとは…と残念に思ってしまいました。とはいえ、一条の過去は暗いけれど優しさも貰っていて安心しました。今は賀茂博士に夏樹にあおえと…何だかんだで放っておいてくれない人に囲まれてるので、人としての生を楽しみ抜いてほしいですね。
2021/12/25
真理そら
一条が父に会うために摂津・阿倍野に帰郷。少年時代の一条の立場や心理が描かれていて楽しく読んだ。阿倍野の晴明神社の近所には「保名」の名前のついたものもわりとあるので晴明の実家の場所は分かりやすい。白王尼(葛の葉?)の3人娘のうちの一人月姫が母と同じ縁を感じて夏樹に恋するが叶わない。ま、夏樹相手では無理だろう。今回のエピソードは一条(晴明)の出生とその後の運命の話だったのでここまでで一番好きかも。深雪は相変わらず凶暴な愛情表現?で、夏樹をビビらせているから、脈がなさそう。
2018/01/21
紅蓮
【再読】切なかったですねぇ。途中まではぶっ飛んだ感じの月姫たち3姉妹が、こんなにイジらしかったのですね。白王尼母さまはとてつもなく怖かったけど、最後には子供(狐?)たちのために牙を収めてくれたんですよね・・・。それにしても承香殿の女御は懲りないというか、ある意味一途というべきか・・・ヽ( ´ー`)ノ フッ
2014/06/05
てふてふ
一条が生き返った代償が、狐の血と闘うことなのか・・・。ひねくれてる一条が人として真っ直ぐ生きようとする姿に心打たれます。 月姫かわいすぎるぞ!!白王尼は月姫の言葉に昔を思い出したのかな。切なす。。。 また深雪とあおえの妄想からいくと、暗夜エンディング後も夏樹×深雪の夢が捨てきれないね。いや深雪はそんなこと考えずに結婚したと思うし、私もそれほどこだわってはいないけれど(寧ろ保憲さま×深雪派)、瀬川先生ラストを見据えてのこの妄想話かと思うとすごい。
2013/05/08
ときわ
前後編まとめて。一条に対する夏樹の執着は度を越している。でもそのくらい必死で引き止めないと、ふっとどこか違うところに行ってしまう感じの不安定な一条でもある。白王尼と三人の娘の格が違い過ぎて戸惑ってしまった。軽くて落ち着きのない娘たちも、そのうち母親のようになるのだろうか。そうなったら恐ろしいけど。あんなのが四人?も。夏樹は前回から引きずっていた暗い気分を、この騒動が起こったおかげで吹っ切ることができたかな。
2021/02/24
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