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炎の蜃気楼シリーズ/番外短編集 砂漠殉教 (コバルト文庫)

炎の蜃気楼シリーズ/番外短編集 砂漠殉教 (コバルト文庫)

炎の蜃気楼シリーズ/番外短編集 砂漠殉教 (コバルト文庫)

作家
桑原水菜
浜田翔子
出版社
集英社
発売日
1997-10-03
ISBN
9784086143745
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炎の蜃気楼シリーズ/番外短編集 砂漠殉教 (コバルト文庫) / 感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

つかの間の幸福を知ってしまったために失ったことへの苦悩やそのような状況にした世界への憎悪と真摯に幸福を望み、手に入れるために全てを捨てる覚悟の重さを汲み取る本編では一番、貧乏籤を引かされていた色部さんが渋いです。鮎川さんもいい人なんですけどね・・・。卒業式の話は高校時代の焦りや身近で自分より有能な力を持つ人への劣等感を思い出しました。力になれないことの無力感に苛立つ譲に千秋の「長いこと生きていても視野が少し、広くなるだけで本質は何も変わらない」ということは胸をつかれます。

2012/04/01

波璃子

ほぼ本編。『砂漠殉教』冒頭の独白に心奪われた。殉教することで「生きる」ことを選んだ直江の行く末を見届けたいと思う。『十八才の早春賦』卒業式を迎えた譲と迎えられなかった高耶。二人の深い絆に涙。二人が出会うことは決まっていたことなのかもしれないけど、その絆は今を生きている「仰木高耶」と「成田譲」が作ってきたものなんだよ。

2018/05/23

枯伍

20.5巻。消えた高耶を追って情報を集める直江。尚紀の時の知り合いにまで会いに行く。ビールの飲み方でわかるってすごいねえ。一蔵との出会い。色部氏との決別。併録は一部と二部の間の話・高耶のいない卒業式の日の譲。火輪読んだ後だとすべてが切ない。定番だけど事故の幼女の話は泣けた。

2018/01/21

あすな

「直江信綱は上杉景虎に殉じる人間です。私はあのひとに殉じて生きる存在です。千年先も。永劫ー」。その命は、あなただけのために。/20巻の衝撃から抜けられず、しばらく読むのをやめていました。でも、いつまでも立ち止まってはいられないと、舞い戻ってきました!…おおう。辛い。辛過ぎる。謙信公に助けられた命を、やっぱりあなたは景虎の為につかうのですね。景虎と共に生きることを、まだ、諦めていない。恐ろしい人だよ、直江氏。/さて。ここからいよいよ、次のステージへ。よし!…と何故か気合いをいれてしまう私であった。

2014/01/24

たろさ

「十字架を抱いて眠れ」後日談。直江が高耶を求めて、探し回る。辛さにやり切れない。色部にもバレてしまい、改めて、上杉より景虎を選ぶ直江。探し出してから、調伏しないで済む道を考える。どこまで行けばいいのか、二人を追っていきたいと切に想う。 卒業式の話は、高耶が小太郎を直江と記憶操作していた時期なので、こちらも譲や少女の霊を相手に素直に振る舞うのが見ていて辛い。譲と森野をあまり好きではないのも影響しているかもしれない。20、5巻ということで、直江東京編が読めて良かった

2018/06/22

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