砂の覇王〈2〉―流血女神伝 (コバルト文庫)
砂の覇王〈2〉―流血女神伝 (コバルト文庫) / 感想・レビュー
文庫フリーク@灯れ松明の火
バルアン皇子への献上品として小姓頭コルド宅で容姿・所作・教養を磨かれるカリエとサジェ。片やヒカイ将軍の元、騎兵としての訓練に明け暮れるエド。後宮に上がり、バルアン皇子の誕生日にサジェと二人まとめて献上されたものの、お召しがかかったのはサジェ。落胆するカリエを、元イギ族の女神・二の貴妃ジィキは「禍いを運ぶもの」と断定し投獄。そのカリエ救ったのは後宮の友・ナイヤの懇願を聞き入れた一の貴妃ビアン。妃妾候補の暮らしから、武術と乗馬に凝るビアンの厩の世話係に。バルアン皇子のイラストが歌舞伎役者に見えてしまう(笑)→
2015/11/23
まりもん
カリエが後宮に入ることになりサジェとの対決が始まった。バルアンは結局サジェを選んでしまったのでカリエは負けたことに。でもそこからジィキによって処刑されそうになったり、ラハジルに助けられて馬屋番になったりと立場がころころと変わっていく。最後にはサジェの命を狙った罪を着せられてしまった。カリエの運命は本当にどこまで変化していくんだろう。
2012/07/29
baboocon
エティカヤ編第2巻。絶版のため中古でも手に入れ難く、久しぶりに図書館で予約することに。女奴隷の間でも王子バルアンの寵愛を射止めるための権力抗争。コワイワア…((((;゚Д゚)))) それにしても皇子の身代りの次は奴隷になったかと思えばその奴隷の身でも皇子への献上奴隷という高待遇から一転して処刑されかけ、危うく救われたと思ったら厩番とカリエの運命の振れ幅パネえっす。まだこの先もっともっと運命の針は振れるのでしょうが…。
2012/02/20
ローリー
図書館の相互貸借資料で借りました。奴隷だの後宮だのハーレムだの、そこで后になるのが目標だのって、そんな表現が少女小説に許されているとは思っていなくて、正直ビックリしました。表紙も結構エロティックでしたし。以前読んだ酒見賢一の『後宮小説』を思い出しました。さて、主人公カリエは今回も図太く、生き生きしていますね。ひどい目にあってもすぐ立ち直るし、考え方に大人びた面が見えてきたのかと思いきや、惚れっぽさは変わらずですし。これがこの物語のともすれば暗くなりがちな展開を明るく読みやすくしているのだろうと思います。
2012/05/19
ゆり
いざ後宮に入っても波瀾万丈すぎる。どこに行ってどんな境遇に落ちてもたくましさを失わずなんか楽しそうな彼女はすごい。女の園のドロドロは半端なさげですが、ナイヤとの友情は信じられる。和みました。そこにサジェが嫉妬するのも分かる。そしてカリエが禍つ神の祝福を受けている、というジェキの言葉にはああ、なんか納得してしまいました。ラストの引きがひどいのでどうなっちゃうんでしょう!ドーン兄上とグラーシカの二人も気になる。アルが間に入り結び付けたような二人、素直にお似合いだと思います。ユリ・スカナも意外にきな臭いな。
2016/05/23
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