炎の蜃気楼シリーズ(31) 耀変黙示録 2 ―布都の章― (コバルト文庫)
炎の蜃気楼シリーズ(31) 耀変黙示録 2 ―布都の章― (コバルト文庫) / 感想・レビュー
枯伍
武田に保護?される美弥。高耶一行は熊野で三つ目のヒルコこと重野カオルの謎を追う。熊野の神が降りて来たり布都御魂を探すことになったり。京都では兵頭がついに自分たちが怨霊であることを明かす。が、比叡山から攻撃を受け、さらに金色の雨が京都市民を消してしまう。赤鯨衆と接触した綾子は阿蘇以降の高耶のことを知り腹を立てるも――清正をグーパンは気合入ってたなあ。カオルー司ー三本腕のヒルコのつながりもだんだん明らかに。消えてゆく神々。仕組んだのは誰か。登場人物多いので把握が大変。
2018/02/02
波璃子
こうやって直江たちと謎解きのようにあちこち出掛けているのを見ると最初の頃を思い出してしまった。生き人すべてを敵に回し、信長との戦いも徐々に迫りつつある。一瞬だけだけど直江に自分からもたれかかった高耶が愛おしい。
2018/07/26
藤月はな(灯れ松明の火)
「予言は信じた者の手によって現実となる」という言葉と恨んでもいいのに怒れないということの居た堪れなさが胸に突き刺さります。「魍魎の匣」でも登場した死返りの呪や魔鏡、神々の名に今まで飲み込んだ知識がリンクしつつも尋常じゃない様子にぞっとします。
2012/03/15
たろさ
ミラステ後の再読。ますます現代人に追い詰められていく高耶と赤鯨衆。譲に誘い出された美弥。闇戦国の始まりとヒルコ、那智のもの、布都御魂の関係。「流された神が地上の神を支配する」そして、全ての源、大斎原にたどり着く。そして今回、直江は霊泉の解毒治療と称して、一緒に入浴。これは、今までは絶対に主人と一緒の風呂に入らないと言っていた直江にしては、凄いことなのでは。
2018/10/14
たろさ
熊野編。相変わらず、高耶バッシングがひどい。でもそんななか、高耶と直江の関係がまだ安定しているのが救い。高耶が血を吐くことが増え、布都御魂を何とか高耶に使用出来ないかを」考える直江と、それによって熊野を引いては神と人をヒルコから救おうとする高耶。ずるい人だ。は健在。先が怖いがゾクゾクする。
2018/06/27
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