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孔子暗黒伝 (集英社文庫(コミック版))

孔子暗黒伝 (集英社文庫(コミック版))

孔子暗黒伝 (集英社文庫(コミック版))

作家
諸星大二郎
出版社
集英社
発売日
1996-11-15
ISBN
9784086170918
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孔子暗黒伝 (集英社文庫(コミック版)) / 感想・レビュー

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キジネコ

面白い本です。如何面白いのか、納得も説明も難しいけど面白い。宇宙は混沌なのか、それとも秩序なのか。問う事に意味がありますか…の命題に近い。対話し交感し便宜の階段の一つを上って納得の先の風景を見たいと希む読者は、かみ合わない会話に禅の問答を思い出しました。お釈迦さんも孔子さんも老子さん、武王さんも皆完璧な人格、聖人だと云う向きがある。直にお会いした事がないんで何とも言えませんが、人間臭さが聖人の必須であれば、それを成程と思う。自分の固い殻を壊さないと近づけないモノがありますが、この物語もそうかもしれません。

2017/02/25

あーびん

『暗黒神話』の前日譚というにはスケールがこれまた壮大すぎて諸星大二郎のストーリーテラーっぷりに舌を巻いた。孔子やブッダとの出会いを経て、古代日本の出雲と洩矢の戦いにつながるとは。そして最後は『暗黒神話』のヤマトタケルやオオナムチの物語へと円環をなしていく...古代中国で人と恐竜が共生している絵がグッとくる。

2020/12/14

阿部義彦

再読、前回読んだのは2015年で感想は書いてませんでした。多分当時の自分には訳が分からなかったのだろう。今回再読してみると、諸星さんの過去の凡ゆる題材が過去から未来までがこの一冊に圧縮されているよう。中国、インド、未開のジャングル、そして日本、最後は宇宙まで。これは、『暗黒神話』も是非探して読まなければと思った。こんな原始的、宗教的、哲学的、そして血も凍る残酷描写の漫画が少年ジャンプに連載されていたとは、今となっては信じられません。マジックリアリズムかよ!もう言葉も無い。

2024/06/11

アズル

前作「暗黒神話」を読了後に、こちらを読んで良かったです。この世界観から抜け出せません。初めは、古代中国のお話なので、ちょっととっつきにくかったです(私は何故か中国のお話が苦手。漢文もちんぷんかんぷん…)。しかし、中国からインドへ、そして東南アジア、日本へと舞台がぐんぐん近づきます。神話や仏教がお好きな方にはもってこいだと思います。

2016/08/11

nbhd

これは素晴らしかった。っんもう、意味が分からな過ぎて。この本は、意味が分からないの向こうにある楽園の書だ。ちょっと頭痛もしているよ。宗教とか、オカルトとか、伝奇とか、民俗とか、その他いろいろをゴチャマゼにして、なおかつ漫画家・諸星大二郎の頭の中には、読者が決して追いつくことのできない、そうしたゴチャマゼの構成や論理、必然性があるっていう…。そのことがとてもおそろしく感じられた。その頭の中を想像するだけでもオシッコちびりそうになるわ。

2023/10/07

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