妖女伝説 2 (集英社文庫(コミック版))
妖女伝説 2 (集英社文庫(コミック版)) / 感想・レビュー
hibimoriSitaro
再読。1998年5月初版。「妖女伝説」は収録作の表題を抜きだしたものでなく,シリーズとしてのタイトルなんだけど,いつ名づけられたのだろう。2巻目は短篇が並び,妖女も様ざま。ベスト妖女は「ボルジア家の毒薬」のダ゠ヴィンチかな。オイオイ。
2021/11/17
紫
妖女モチーフの短編ばかりを全8編収録。実在の女性あり、伝説の存在あり、フィクションのキャラクターあり(!)。内容もSF、史劇、サスペンスとよりどりみどりであります。いずれも長くはないページ数ながら、濃密な描写に過不足はなく、水準以上の名作揃い。「メドゥサの首」「ローレライの歌」、超自然の存在が登場しなくても人間が怖い。そして、本書の白眉は「月夢」。日本人なら誰でも知っているあの物語の哀しい後日譚。若い間に一読するより、こちらも年齢を重ねて涙腺が脆くなってから再読する方が心打たれること請け合いです。星5つ。
2016/11/21
Kyo's
塩野七生さんの「ルネサンスの女たち」を読んでいて、ふとこの本の「ボルジア家の毒薬」を読みたくなって脱線して再読。この本は大昔に一度しか読んだことがなかったけど、一巻の「砂漠の女王」とボルジア家は強烈に覚えてた。私にとっては、チェーザレ・ボルジアに興味を持つきっかけになった本。この作者は、歴史をベースに自分の物語に広げるのがうまいなと思った。この本では、ルクレツィアが一番恐ろしくて、でも一番悲しい。
2016/07/17
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