北条司短編集 (2)少年たちのいた夏
北条司短編集 (2)少年たちのいた夏 / 感想・レビュー
活字スキー
『キャッツアイ』や『シティーハンター』で知られる北条司さんの、90年代に書かれた短編を集めた文庫版。大阪北区の書店『本は人生のおやつです!!』さんでたまたま発見。週刊少年ジャンプ掲載時に読んだ記憶は全く無く、北条さんが戦争ものを描いていたとは知らなかったので興味を持ってお持ち帰り。収録された五編中、戦争に翻弄される若者たちを描いたものが三編(うち二編は二橋進吾氏による原作)、現代ものが二編。自分はそれほど北条作品のファンというわけではないが、絵のクオリティに変わりなし。
2019/09/10
恋人さん@浪人+2up
シティーハンター北条司sの短編集3本立て。いづれも戦前・戦中を扱っており、始めの2作品に関しては本当に切ない内容。その中でも特に心動かされたのが、この本のメインでもあるフルート奏者デビットの話です。子供たちと敵国者という間ながらも溶け合うんですが、何たって戦争末期、彼がどんな人物であれ、人々に見えるのは家族、友人の仇であり、当時の社会はそれを許さなかったんですよね。最後の最後までも子供たちを庇う姿には涙が出ました。
2012/12/01
きまたよ
何回か読み返した本。作者の代表作はどちらかというとおちゃらけも入ったハードボイルド系、でも、この本は少し違う。 特攻に消えた少年と残された少女の話、捕虜収容所を脱走したアメリカ人と、同じく疎開先を脱走した小学生達の心の交流。 何としても戦争なんていう最低の解決方法だけは避けなくちゃと思います。
2013/08/07
あじさい
表紙と北条司さんという意外性で購入
2011/05/24
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