月下の一群 2 (集英社文庫(コミック版))
月下の一群 2 (集英社文庫(コミック版)) / 感想・レビュー
honoka
まず吉野先生のご冥福を心からお祈りする。リアルタイムから事あるごとに様々なシーンが浮かぶ程何度も読み返している愛着本。半端ない画力、主人公毬花の家族をはじめ登場人物各々魅力的なキャラ、お洒落なライフスタイル、毬花の美人でぽやんな雰囲気なのにあらゆる人を惹きつけるという設定は時を経た今でも色褪せずたまらない。一巻は楽しく、二巻は苦しい。何故検見川なんだろう?と未だ思うのに、そう思う自分はまだこの作品に追いついていないのかとがっかりする。「不安になると何かいい事あるのか?」検見川の声が聞こえるようだ。
2016/06/05
ちぇしゃ
恋愛の始まりは最初の一歩を自分から踏み出さないと始まらないってこととか、他人と向き合うようでいて、自分とも向き合って自分の中の壁を乗り越えなきゃいけないんだよね。人とかかわる上での「めんどくささ」を避けて通れば、誰かと深く愛情を築くことなんてできないんだよね、やっぱり。 友達ではなく、自分にとって都合の良い相手ではなく、続けていくためには相手と向き合うだけではなく、どこかで真剣に自分の中にあるそのめんどくささと向き合うことになることがちゃんと描かれていて秀逸。
2017/07/18
還暦院erk
1に続いてほぼ一気読み。PART2は描線が整ってきて、構図も背景特に植物群の見事さも『少年は荒野をめざす』に近い感じ。主子さん、くわえタバコや車の運転が似合ってて、アラサーキャリア女子みたい。でも嫉妬に悩むんだよね。対して毬花の嫉妬はp110。幼稚で過激できゃわいい♡。わたしがひいきしてるキリコ(桐子)さんのベストショットはp168「ああいいお天気!晴れてるってだけでどうしてこんなにわくわくすんのかしら もう私は地面よ」と芝生に寝転んで言うところ。「地面がわくわくするの?」って毬花のツッコミもナイス。
2019/03/03
mabel
日本語も感性もとても美しくて。「ぱちんととんだ 夜のツメ 瞳も凍る 冬の月」かぁ。今の時代、こんな漫画がもう描かれないことはなんだかさびしく思います。
2015/04/05
小葉@comic
◎「月下の一群」は、大学のサークルボックスで誰かが買ってきた「ぶ〜け」で読んでいました。四半世紀前のこと。あの頃、どんな気持ちでこの毬花たちの物語を読んだのだろう? 同じ大学生だっただけに自分たちとは違う彼らに憧れ、羨んでいたのではないかしら。頼りない毬花が、少しずつ自己主張できるようになるのが微笑ましい。学生寮、三角関係、花火。青春よのう。
2010/01/08
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