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少年は荒野をめざす 2 (集英社文庫(コミック版))

少年は荒野をめざす 2 (集英社文庫(コミック版))

少年は荒野をめざす 2 (集英社文庫(コミック版))

作家
吉野朔実
出版社
集英社
発売日
2003-01-17
ISBN
9784086180221
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少年は荒野をめざす 2 (集英社文庫(コミック版)) / 感想・レビュー

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菊蔵

改めて複雑な物語だったのだなーと感心する。人当たりのいい陸の方が実は誰のことも好きではなく世界から自分を閉ざしていて、一見、鈍く何考えているのか分からず集団と上手くやるのが不得手に思える狩野の方が、実は世界に五感を研ぎ澄ませていて、そのせいでいつも傷付いているのだ-というようなことを解説で読み、そういうことちゃんと意識して読んでいなかったかもなーと思い至り、今、再読する機会を得られたことを嬉しく思う。最近の吉野さんの画風は細部をそぎ落とした妙があるが、私はやっぱりこの頃の書き込みのすごい画が一番好きだ。

2011/08/20

カキ@persicape

「寂しさを褥に。黄昏を枕にして。セルロイドのように不透明な明日の予感にふるえながら。互いの内に同じ夢を見ていた。これ以上甘美な時間があるだろうか。星は瞬いていた。二人の子供はこんなにもよく似ていると。」美しいモノローグの文章。繊細に書き込まれた絵。映像のごとく流れるように読ませるコマ使い。やはり本&映画好きな著者なだけある。萩尾望都他いわゆる二四年組の流れを継承する作家という解説の表現に深く納得するのだが、吉野朔実の場合、学園ものでここまで世界観のある物語をさらっと書いてしまうのが唯一無二な気がする。

2017/09/20

ぽーチカ

人間描写も風景描写も構図も何もかも美しくて文学的。特に狩野の黒髪が美しい。

2016/09/02

raitu

主人公の狩野に人間らしさが出てくる。1巻の圧倒的な独特な世界観に、少しづつ僕らが見慣れている恋愛漫画的世界が入り込んでいく、というか。本人もそのことを気に病む。

2011/05/23

mmm

再読中。理想の自分である陸を打ち消そうとするシーンは圧倒。日夏さんとの関係、陸に対しての感情がより複雑になっていく。

2010/04/13

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