KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

少年は荒野をめざす 4 (集英社文庫(コミック版))

少年は荒野をめざす 4 (集英社文庫(コミック版))

少年は荒野をめざす 4 (集英社文庫(コミック版))

作家
吉野朔実
出版社
集英社
発売日
2003-03-18
ISBN
9784086180245
amazonで購入する

少年は荒野をめざす 4 (集英社文庫(コミック版)) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

菊蔵

この時の吉野さんの絵が一番好きだった。細く繊細な線で描かれた世界にうっとりとし、中でも指がたまらなく綺麗に感じた。髪のウェーブに沿う光も美しくて呆然と見入ったものだ。香りもそうだが本も読み返すことで当時の自分に一瞬戻ってしまうような不思議さがある。世界と向き合うように分岐していった二人のラストに胸がいっぱいになりながら、大人になった狩野と陸がどうか幸せでありますよう願う。

2011/08/26

k

『恋愛的瞬間』からの勢いで(といっても内容的にヘビーなのでゆっくり)こちらも再読。主人公・都は会話の文脈を読めないが、周囲の変化、他人の思惑には敏感(だから小説が書ける)。陸は他人に興味が無い。純粋でよく似た二人が出会う、その時点で一つの完成形。だから彼らは美しく「終わらせようとした」 4巻のケラリーノ・サンドロヴィッチの解説がよい。80年代後半(私の生まれる前)の若者たちはこんな焦りを抱えて生きてたんだよ、という補足。おまけのオムニバスのタイトルのフォントがいかにも80年代って感じでよき。(コメントに続

2020/06/25

咲蘭

驚いた。私も中学〜高校時代にかけて、なんで自分は少年ではないのかと悩んでいた時期があった。というのも、昔幼い頃に夢で出会った少年を、ずっと自分の本当の姿(前世?)なんだと信じていたから。夢の中は夏の夕暮れ。そこで出会い、「大丈夫だよ」とかすかに微笑んだ少年を、私はずっと夢見ていた。でも、こうした夢は、多感な(と言われる)少女時代にはよく見られるものなのかもしれない。主人公の狩野は、まさにそんな多感な少女時代を送る女の子だ。とにかく敏感で、感受性豊かで、わがままで。そして、世界に対して「潔癖」を求める。

2019/01/14

読み人知らず

最終巻でした。死んでしまうのかと思った。なんという女の子。少年か?少女か?ね。

2012/11/17

Mizhology

端々に陽気なシーンや台詞が散りばめられているので救われる。鳥子さんすごい。小林も不可欠。繊細で訳ありの思春期を過ごすには、友人の存在が欠かせない。やはり思春期に読んでいたら違う人生を選んでいたと思った。

2012/11/08

感想・レビューをもっと見る