神々の山嶺 1 (集英社文庫(コミック版))
神々の山嶺 1 (集英社文庫(コミック版)) / 感想・レビュー
goro@80.7
谷口ジローの描く山は険しく厳しくこの原作にとても合ってるよ。夢枕さんが描いて欲しいと思っていた通りじゃなでしょうか。緻密に描かれることで原作を忠実に表現していると思う。「俺なら切れる」と豪語しても切れなかったザイル。おのれ一人を突き進む羽生はどこに辿り着くのかと言うところで2巻目へ。
2021/12/02
lonesome
この圧倒的な臨場感。 登山に関して全く無知な自分は、夢枕獏先生の原作も先に買っていたけれど、専門用語や数千メートル級の山のイメージを掴むためにもこの谷口ジロー先生の作品から読んでよかったと思う。 ハングオーバーとはこういうことかとか雪崩とか、本当に手に汗握るなんてものじゃなく、なぜ人はこれほどまでにすごい自然に挑むのか恐怖すら覚えた。 カメラの謎もあるしまだこれで五巻あるうちの一巻が終わったばかり、これからどんな物語が待っているのか楽しみだ。
2018/05/24
けいこ
原作読了済み。岩壁を登るシーンは、原作の文章で想像した岩壁より凄かったです。殆ど絶壁で指先を引っ掻ける場所もなく、器具を使用して岩登りをする様子やビバークをする様子。正に命懸け。岩登りをする人達の凄さが伝わります。原作にもこの山登りの絵が欲しかったです。
2017/02/25
サケ太
“そこに山があるからさ”。エヴェレスト登頂隊としてネパールにやって来た深町誠は首都カトマンドゥでマロリーのカメラを発見した。しかし金の臭いを嗅ぎつけた男たちによってカメラを盗まれてしまう。そんな時に出会ったのは、ビカール・サン(毒蛇)と名乗る日本人。彼は消息を絶った孤高の登山家羽生丈二だった。天才クライマー、一ノ倉の疫病神と呼ばれた男の日本での半生。山に魅入られた男。冷酷非情。鬼スラへの挑戦。尊大。故に孤立した彼を慕う岸文太郎。別れ。ライバル長谷常雄。二人の出会い。なんとも濃い話。引き込まれた。
2017/03/02
近藤
登山冒険物語。山に登ること以外はダメダメな天才登山家と、彼を追う素人の男の物語。登山がいかに恐ろしく、魅力的なものであるかが伝わってくる上質の人間ドラマ。クライマックスではきっと誰もが主人公と一緒に叫びたくなると思う。あと、食事シーンがすごく魅力的。雪山のテントの中でカレーを食べたくなる。あとチョコレートも。
2016/10/15
感想・レビューをもっと見る