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神々の山嶺 5 (集英社文庫(コミック版))

神々の山嶺 5 (集英社文庫(コミック版))

神々の山嶺 5 (集英社文庫(コミック版))

作家
谷口ジロー
夢枕獏
出版社
集英社
発売日
2007-01-18
ISBN
9784086185318
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神々の山嶺 5 (集英社文庫(コミック版)) / 感想・レビュー

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マリリン

夢枕・谷口両氏が描いた「神々の山嶺」が素晴らしい。まるで登場人物が憑いたような濃い時間が伝わってきた。ここに山があるからではない。ここにおれがいるから…「心身の神癒」を想う。エヴェレスト南西壁は人の登攀を拒むかのような神々の山嶺。そこはまさに瞑想の世界のようだ。「思え...ありったけの心でおもえ 想えー」 無心に前を見つめる事でここにいる事ができる。 山屋は登らなければ…羽生は神となった人達にとり憑かれ、羽生の想いは深町にとり憑き、… 濃い時間を過ごしたくなる。そこには生しかない。

2021/03/07

J7(読メ低浮上中)

不可能といわれる南西壁に登礬し続ける羽生を深町のカメラは追い続ける。そして羽生の姿はエベレストの頂へと消えていった。最終巻です。自らの中の“生”そのものを刻むように山に挑んだ男達の物語はひとまず幕を閉じます。『そして、俺は地球を踏んだー』この瞬間だけは漫画でしか絵でしか、伝えられない圧倒的名シーンでしょう。羽生、深町、マロリー、各々の思いを抱き、頂を踏んだ男達の感動を表すのに、最早言葉は不要です。何故人は山へ登るのか。その問いに対して単なる結論や正解を越えて、人間の生きる事の本質を描いた傑作だと思います。

2015/02/26

fumikaze

漫画「神々の山嶺」最終巻。羽生丈二はエヴェレストの雪の中で命を終えると同時に、永遠に生き続けることに成功したとも言えるのかもしれない。彼がもし無事に山から戻って来たとして、その後どのような暮らしを送ったかというのが想像できない。カメラマンの深町のその後の人生も気になる。『死はいつもその途上でその人に訪れる。....その人が死んだ時、いったい何の途上であったのか、多分その事が重要なのだと思う。』

2016/10/30

白い駄洒落王

山に興味のない私でも楽しめた。壮大で素晴らしい作品。

2014/01/08

お昼寝ニャンコ

読み終えた時、すぐには感想が書けなかった。言葉が出てこなかったからだ。涙が溢れた。マロリーとアーヴィンから始まり、その初登頂の真偽がかかるカメラを巡って羽生と深町の運命の出逢い。その魂の交差。神の領域とされる地球上の最高到達地点を舞台にした実在の人物をモデルにした究極の物語。山に魅入られた人間の狂気と、極限状態の心理描写、圧倒的な画力が描き上げる、美しく荘厳な山々。クライマックスは鳥肌がと感涙の連続。なぜ、山に登るのかとの問いに、これを読めばもう言葉はいらないだろう。この本に巡り会った幸せに感謝。

2016/03/04

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