一条ゆかりロマコメ長編傑作選 9月のポピィ (集英社文庫(コミック版))
一条ゆかりロマコメ長編傑作選 9月のポピィ (集英社文庫(コミック版)) / 感想・レビュー
還暦院erk
『摩耶の葬列』に続いて大人買い。一日2作以上は読めないくらい中身ぎうぎう(←褒めてる)!『春は弥生』最初の見開き背景シーンが超絶細かくて(アシさん分担だったとか)、読者が数秒でめくる大状況設定ページなのに手を抜いてないのが本当に立派。友情・望まぬ見合い・複雑な出自・家族の事情・混血・国際結婚などてんこ盛り。『雨のにおいのする街』異色SF。原発まで出てくる!ラストは強引だけどそこに至る展開は一条漫画ならではの迫力。『9月のポピィ』お耽美金髪シルバー君が良い味だしてる。一番華やかで「りぼん」らしい作品かも。
2020/11/02
みのにゃー
初期のロマコメ。表題作他、ご自身の解説によると所帯臭いロマコメ『春は弥生』、SFもの『雨のにおいのする街』を収録。これらは雑誌本誌に掲載されたものではなく、付録として書き下ろされた作品だそうだ。豪華!付録だったからか、色々なジャンルにチャレンジした様子。
2022/03/25
きぬりん
表題作+2編。いずれも'72年の『りぼん』別冊付録「一条ゆかり全集」のための書き下ろしとのこと。巻末の著者インタビューが創作の背景をかなり詳しく物語っており、非常に興味深い。中堅としてのマンネリ打破のために「芸域を広げる」試みだったとのことだが、いずれもビルドアップ〜ヤマ〜オチと裏オチの構成力がしっかりしており、エンターテインメント性が強い。ヤマに差し掛かる手前の転調として提示される登場人物の言動に非合理性・不自然さが見受けられるなど、ときどき首を傾げたくもなるが、押し切ってしまえるだけの勢いがある。
2024/02/08
いと
ふいに読んでみたくなった、りぼんの付録だった漫画。大切に残しておいたはずだったのだが無くしてしまったようだ。当時、中学生だった。コミック文庫で出てることがわかり購入。懐かしくて懐かしくて。
2015/04/11
Mariamaniatica
小学生の時に持っていたこの全集、全6作のうち3作は文庫で入手しましたが、こちらに収録された3作でようやくコンプリートできて満足。懐かしい~、うれしい~!やはり若い頃から絵がうまい!かつて盗作疑惑のあったものも含まれていますが、その件についてのゆかり談も収録されており買って良かった!「9月のポピィ」は大島作品+池田作品風で、「雨のにおい・・・」は望都さま??かなあ??どれとはいわないけど、もっとモロなさ区品の存在をご存知の方はおいでと思いますが。でも私は熱烈萩尾ファンだけど、そのあたりあまり気にならないなあ
2012/08/04
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