未来歳時記 バイオの黙示録 (集英社文庫(コミック版))
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未来歳時記 バイオの黙示録 (集英社文庫(コミック版)) / 感想・レビュー
阿部義彦
諸星大二郎さんのSF未来歳時記。2000年にウルトラジャンプに2編だけ掲載されましたが例により打ち切りとなりましたが(それぞれの話は読み切りですが、時間を超えて大きな物語となる「ポーの一族」形式)06年から再開され08年に完結しました。単行本化に当たり幕間劇を追加して読みやすくしています。戦争により遺伝子がぐちゃぐちゃに入り交じるディストピアを容赦なく描き出します。私的には再開第一話の『案山子』がもう最高で涙が出た。人間の顔をした鳥と打ち捨てられた案山子との交流。オスカー・ワイルド『幸福の王子』みたい。
2024/07/31
erie
ものすごく好きな世界観。これはもっともっと発展していけそうなのではないか。ディストピア未来、格差とか差別とか、薬品、遺伝子操作、悲しい子供型ロボット。一見ありそうな設定と思わせておいて、たくさんこちらの予想を裏切ってくる。謎を残しながら終わったり。人間の行動原理も生々しく、今を生きる人と地続きになっていて読ませる。
2021/08/21
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